明豊、文武両道・代打の寮長が勝ち越し2点三塁打 高校野球九州大会

西日本スポーツ 前田 泰子

 ◆高校野球秋季九州大会第1日 1回戦 明豊4-1九州国際大付(31日、長崎県営野球場)

 来春の選抜大会出場校選考の参考資料となる秋季九州大会(第147回九州大会)が31日、長崎市の長崎県営野球場などで開幕し、1回戦4試合を行った。新型コロナウイルスの影響で春季大会が中止され、2季ぶりの開催。昨秋に続く優勝を目指す明豊(大分)は九州国際大付(福岡)を4-1で破った。9回に代打米田友(2年)が勝ち越しの2点三塁打を放った。神村学園(鹿児島)は唐津商(佐賀)に5-1で快勝し、4季ぶりの九州大会での勝利を挙げた。延岡学園(宮崎)は延長12回、6-5で沖縄尚学にサヨナラ勝ち。大崎(長崎)は開新(熊本)に9-2で8回コールド勝ちした。

 心の準備はできていた。9回の攻撃中、三塁コーチだった明豊の米田はベンチに戻ると代打を告げられた。「ランコー(ランナーコーチ)から代打もあると言われていたので」。1-1の1死一、二塁。追い込まれてから放った打球は右中間を破る三塁打になった。2者が生還し、米田は三塁上で何度もガッツポーズ。「これまでやってきたんだから自信を持って振れ」という仲間の言葉に奮い立っていた。

 7回までは九州国際大付の右腕山本大揮(2年)の前に散発4安打。だがナインは終盤の逆転劇で勝利を重ねてきた先輩の伝統を受け継いでいた。8回に4番東孝太郎(2年)の犠飛で追いつき、最終回に逆転した。

 「やってきて良かった」と米田は顔をほころばせる。9月の大分県選手権で自身の失策が失点につながり津久見に敗れ準優勝に終わった。それからレギュラーを外れ、九州大会の背番号は県大会までの5番から15番に降格。だが「最近は状態も良かったので米田に賭けてみようと思った」という川崎絢平監督の期待に見事に応えた。

 「本当に真面目なタイプ」と川崎監督が信頼する米田は寮長を務め、朝の起床コールから消灯まで仕事をこなす。2代前の寮長だった後藤杏太さんは昨春の選抜大会準々決勝、龍谷大平安(京都)戦で明豊史上初の4強進出を決めるサヨナラ打を放った。米田は「後藤さんのように、やることをやれば結果はついてくる」と先輩に倣って野球も勉強も手を抜かなかった。中間試験の成績はクラスでトップ。米田の思いは実を結び3年連続(今年は中止)選抜大会出場が懸かる九州大会で最高の活躍を見せた。

 ラッキーボーイでは終わりたくない。準々決勝で神村学園と対戦。「レギュラーで活躍したい」。米田はレギュラー復帰へ、アピール継続を誓った。 (前田泰子)

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