W新記録のソフトバンク工藤監督「いい競争が」 見えた!9年ぶりの偉業達成

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆西武2-11ソフトバンク(31日、メットライフ)

 優勝が決まってもホークスは勝ち続ける。プロ野球新記録となる月間22勝(4敗1分け)を達成。月間の貯金18もダブルで新記録だ。打線が序盤から爆発し、投げても先発の石川柊太投手(28)が6回1失点と好投し、先発のみでは初めての2桁10勝に到達した。西武にも今季の勝ち越しが決定。次のロッテ3連戦で3連勝なら全球団に勝ち越しの「完全優勝」だ。周東の連続試合盗塁記録は13で止まったが、まだまだ楽しみがいっぱいだ。

 周東の記録ラッシュに沸いた福岡ソフトバンクが、今度はチーム全体でプロ野球記録を塗り替えた。歴代最多の月間22勝目。敵地で圧倒的な強さを見せて新たな歴史を切り開いた記念すべき一戦で、石川が力投を披露した。

 3点を先制直後の初回。無死一塁で源田をフォークボールで空振り三振を奪うと、甲斐がキャノン発動で一走金子の二盗を阻止する三振ゲッツー。「本当に助かった」と感謝する右腕は尻上がりに調子を上げた。味方が得点を重ねる中で得点を5回まで許さず、獅子の戦意をそいだ。

 6回1失点の好投で2年ぶりの2桁10勝目(3敗)だ。先発のみでの2桁は自身初で「(前回とは)ちょっと違いますね。ほっとした気持ち。区切りの10勝をとれたことは大きい」。初タイトルとなる勝率第1位にも前進だ。

 他チームを圧倒した10月をけん引したのは月間防御率1・82の投手陣。石川もチームの22勝のうち4勝を挙げた。「(数字を)自信にうまく変えていけた。相乗効果があった。自分も周りの投手がピシャピシャと抑えるのを見て負けられないという気持ちになった」と振り返る。

 チームはV決定後も勢いは変わらない。ファンのために目の前の戦いに集中している。石川は「応援してくれるファンの方は優勝しようがしまいが、熱い声援を送ってくれる。それに応えようとチーム全員でやっている」と仲間の思いを代弁した。

 工藤監督も同様の見解だ。ベンチの雰囲気を「野手から『何とか点を取るぞ』という声が非常に多く聞かれる。勝たせてあげたい気持ちがベンチですごく出ている」と明かし、チーム一丸を強調する。クライマックスシリーズを突破すれば、巨人との2年連続頂上決戦。そこに向けても指揮官は「若手もアピールしてくれ、内野も外野もいい競争ができている」と手応えを抱く。27日の優勝インタビューで「優勝が決まっても試合は残っている。そこにしっかりと全力で挑みたい」と誓った通りの戦いだ。

 6連勝で12球団最多の70勝目に到達し、2017年以来の貯金30に達した。苦しんだ時期もあった今季の西武戦も12勝9敗1分けとして2年連続勝ち越しが決定。次カードのロッテ3連戦で3連勝なら9年ぶりの全球団に勝ち越しての「完全優勝」だ。工藤監督は「非常に投打のバランスがいい」と評する。次の快挙も成し遂げられそうな雰囲気。工藤ホークスに消化試合は存在しない。 (山田孝人)

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