あのライバル球団も参戦か ソフトバンク退団の内川「争奪戦」 工藤監督は謝罪

西日本スポーツ 倉成 孝史

 福岡ソフトバンクは2日、内川聖一内野手(38)と来季の選手契約を締結しないと発表した。これにより、自由契約選手として公示される見込み。2003年以来の2軍スタートとなった今季は2軍で42試合に出場し打率3割2分7厘の成績ながら、プロ20年目で初めて1軍出場がなかった。同日、工藤公康監督(57)は、今季1軍でのチャンスを与えられなかったことを謝罪すると同時に、新天地でのプレーを目指す功労者にエール。内川に対しては複数球団が獲得に興味を示すなど、早くも「争奪戦」の様相を呈している。

 チームを常勝軍団に押し上げた功労者の一人が、球団を去ることが正式に決まった。内川は「3番・一塁」で出場した1日のウエスタン・リーグ阪神戦(タマスタ筑後)後に「今日で僕は福岡ソフトバンクホークスのユニホームを着るのは最後になります」と今季限りでの退団を明言。一夜明けた2日午後、球団は内川と来季の契約を結ばないことを正式発表した。

 この日、オンライン取材に対応した球団の三笠ゼネラルマネジャー(GM)は「あれだけの選手ですから、状況を鑑みて彼の意向を最大限尊重したいなということ」と、退団に至った経緯を説明した。同GMによると、シーズン後半から本人との話し合いを継続。「今年の状況もあり、今年引退か、現役続行かというところで、他球団でチャレンジというところだった」と本人の意思を尊重しての判断だったことを明かした。

 ZOZOマリンスタジアムでの投手練習後に取材に応じた工藤監督は「チャンスを与えられなかったことに関しては、本当に申し訳ない思いでいっぱいです」と、2軍で3割以上の打率を残しながら一度も1軍昇格させられなかったことについて、謝罪の思いを口にした。新型コロナウイルスの影響を受けた今季は、故障離脱を防ぐ観点などから選手のユーティリティー性を重視。指揮官は「みんなで話をしてきた結果。監督として、最後までそれを貫かなければいけないとやってきたつもりではいます」と、3年ぶりのリーグVを目指す上で苦渋の決断だったことも示した。

 ただ、指揮官自身も40歳代になってからフリーエージェント(FA)の人的補償による移籍や、戦力外通告を受けてもなお現役にこだわり、実働29年間で延べ5球団を渡り歩いた経験を持つ。「僕自身もいろんなところでやってきた。一年でも長く、一日でも長く。内川君にも、他に行っても頑張ってほしい。彼の力なら、絶対に頑張れると思います」とチームを支え続けてくれたベテランにエールを送った。 (倉成孝史)

ヤクルト幹部「全ての面で力になる」中日も獲得調査が判明

 福岡ソフトバンクからの退団が正式発表された内川に対し、複数球団による争奪戦に発展する可能性が高いことが2日、分かった。

 この日までに獲得調査に乗り出していることが判明したのはヤクルト、中日の2球団でヤクルト球団幹部は「検討はしている。全ての面で力になる」と獲得に前向きな姿勢を示した。また、ホークスと同一リーグで戦うロッテも獲得に興味を示しているもようだ。

 今季、プロ20年目で初めて1軍出場なしに終わった内川だが、ウエスタン・リーグでは42試合に出場して打率3割2分7厘(98打数32安打)と元気な姿を見せるなど、コンディション面に不安は見当たらない。また、現役最多となるNPB通算2171安打の打撃技術は健在で、各球団とも実績を高く評価。今後は自由契約選手として公示され次第、争奪戦のゴングが打ち鳴らされそうだ。

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