ソフトバンク千賀、夜中まで教わった「恩人」の前で快挙

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

〈鷹番が見た〉

 ◆ロッテ0-2ソフトバンク(4日、ZOZOマリンスタジアム)

 運命めいたものを感じた。千賀がパ・リーグ最速で通算1000奪三振に達した試合で、投げ合っていた相手がチェン・ウェインだったからだ。

 ほぼ体力づくりに時間を費やした育成1年目を終えた千賀は、2012年1月に鴻江寿治トレーナーが主宰する合同自主トレに参加した。今季限りで引退を表明した中日吉見が来ることは知っていたが、現地に着くとメジャー挑戦が決まっていた左腕がいた。千賀は思わず興奮したという。

 緊張の中で行った最初のキャッチボール。ここで吉見やチェンをくぎ付けにした。「変に変えなくても、このままで成功するよ」。一人着古したウエアをまとって汗を流した育成選手にとって、トップ選手らの称賛がプロの世界を生き抜く糧となった。

 投げる際の体の使い方が似ているというチェンには、パワーの出し方について深夜1時すぎまで教えを請うたこともある。今や最速161キロをマークするまでになった剛腕は、8年の時を経て恩人の目の前で節目の記録に達した。 (鎌田真一郎)

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