ソフトバンク千賀の「投手3冠」阻止狙うのは5日先発の同僚 工藤監督「ウフフフフ」

西日本スポーツ 石田 泰隆

タカ番記者コラム「好球筆打」

 ◆ロッテ0-2ソフトバンク(4日、ZOZOマリンスタジアム)

 ようやく優勝に花を添えられる。というか、これでやっと格好がつく。4日のロッテ戦。先発千賀が8回無失点と好投し、今季初めて規定投球回に到達した。

 東浜がその時点での規定投球回を満たした時はあったが、千賀はシーズンの規定投球回にチームで最初に到達した。やはり、優勝チームにシーズン規定投球回を投げた投手がいないというのはどこか寂しく映っていただけに、見栄えが良くなった。

 それだけではない。千賀は勝利数、防御率、奪三振でもリーグトップ(勝利数と奪三振はタイ)に立った。このまま「投手3冠」に輝けば、パ・リーグでは千賀が尊敬してやまない斉藤和巳氏(本紙評論家)以来14年ぶりの快挙。本当におめでたい。

 また、その快挙阻止を狙うのがきょう5日に先発予定の東浜だというから、工藤監督も鼻高々のようだ。「(まずは)一人。明日はもう一人。ウフフフフ」。規定投球回まであと8回2/3の東浜は結果次第で千賀を抜いて防御率トップになる可能性がある。監督も笑いが止まらなかった。

 きっと、心底うれしいのだ。投手出身だからこそ、なおさらだ。「イニング数は先発として大事なところ。明日はまた(東浜が)しっかり投げてくれると思う。一つの目標。先発として最低限、規定投球回達成は目指してほしい」。いつにも増して冗舌だった。

 一方、打線に目を移すと久々の事象が起きていた。1試合2発以上のマルチ本塁打だ。この日は2回にデスパイネ、4回に栗原が一発。チームのマルチ本塁打は10月17日の楽天戦以来実に15試合ぶりだった。

 これは珍しい。ロッテと激しい優勝争いを演じていた10月中旬まで、とにかく今季も一発がストロングポイントで、同時に頼みの綱となってきた。実際、その前のマルチ本塁打なし最長期間は9月25日のロッテ戦から10月3日の日本ハム戦までの8試合だった。

 それが大事な最終盤に影を潜めていたことになる。14試合もマルチ本塁打がなかったことは、驚きでしかない。それでもチームは勝利を重ね、3年ぶりの覇権奪回につなげた。要するに、打線で重要なことは「つながり」ということだ。

 ちなみにシーズン平均得点が4・4点に対し、マルチ本塁打が14試合も出なかった期間の平均得点は5・9点。ラストスパートで見せた攻撃は、理想型と言えよう。 (石田泰隆)

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