決勝最多99得点V東福岡 4大会ぶり「花園」頂点へ視界良好、新強化アイテムも

西日本スポーツ 大窪 正一

 第100回全国高校ラグビー大会(12月27日開幕、大阪府東大阪市・花園ラグビー場)の福岡県大会第1、2地区の決勝が7日、福岡市の博多の森陸上競技場で行われた。第1地区は東福岡が東海大福岡に99-0で圧勝。15トライを奪い、21大会連続31度目の本大会出場権を得た。決勝での99得点は2017年度の東福岡が記録した94得点を上回り、大会史上最多。第2地区は筑紫が31-10で修猷館に完勝し、5大会ぶり6度目の本大会への出場切符をつかんだ。今回は第100回の記念大会として例年より12校多い63校が出場予定。福岡、愛知、埼玉は出場枠が一つ増え、2校が出場する。

 激しさと的確な判断、そしてうまさが凝縮した圧巻のトライだった。前半ロスタイム。東福岡は相手FWの圧力に自陣深くまで追い詰められた。だがインゴールを陥れられようとした瞬間、鋭いタックル。相手ノックオンを誘うとそのまま逆襲した。右へ、左へ展開。一気に相手インゴールまでボールを運んだ。

 「自分で判断し自分をコントロールできる」。藤田雄一郎監督は今年のチームへの手応えを口にする。多彩に計15トライ。おなじみのFWとバックス一体の連続攻撃やモールを押し込んだり、ロングパスを使ってワイドに展開したり。相手防御の後ろの空いたスペースにキックを落とし、そこに走り込ませるなど高い技術ものぞかせた。

 「(全国)連覇時代や3冠を果たしたチームはコンタクトが強かった」と藤田監督。頂点から3大会遠のき、原点に立ち返るように1対1で負けない強さを求めた。コロナ禍で3月の全国選抜大会などが中止。6月中旬までのチーム練習ができない期間は、個人練習で肉体改造に力を注がせた。

 夏合宿の練習試合では前回の「花園」覇者、桐蔭学園(神奈川)を17-14で下した。互いに手探りの状態ながら、接点での強さで成果を感じさせるなど収穫は大きかった。走行距離などを計測するため衛星利用測位システム(GPS)を使った選手の体調管理にも本格的に取り組む。スクラム強化で九州内の大学に「出稽古」するなど、4大会ぶりの全国制覇に向けて強化は順調だ。

 「そこ(優勝)を狙っていきたい」と藤田監督。主将の永住健琉(3年)も「入学してから優勝がない」と意欲を示す。夏に高校野球など他競技の全国大会が中止となり、心が揺らいだ時期もあったが、「今は開催を信じている」。飛躍を遂げたフェニックスが花園で大暴れを誓う。 (大窪正一)

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