「自分に腹立たしい…」ソフトバンク上林、11日紅白戦に照準

西日本スポーツ 長浜 幸治

 ファーム日本選手権が7日、宮崎市のひなたサンマリンスタジアム宮崎で行われ、ウエスタン・リーグを制した福岡ソフトバンクがイースタン覇者の楽天に4-6で敗れた。2年連続の日本一は逃したものの、不振に苦しんでいた上林誠知外野手(25)が適時打を放ち意地を見せた。1軍は14日から始まるクライマックスシリーズ、そしてその先にある日本シリーズと戦いがまだ残っている。このままで1年を終わらせるつもりはない。

 上林らしい火の出るような打球があっという間に一、二塁間を抜けた。1点を先制された直後の初回だ。無死一、三塁の好機で楽天の先発、西口の初球真っすぐを捉えた。「感触は悪くなかったけど、全体的にはまだまだです」。一時同点に追い付く適時打を放ったにもかかわらず、満足感はみじんもなかった。

 「自分に腹立たしいというのが一番」。自らに厳しい25歳はきっぱりと言い切った。昨季は右手骨折の影響もあり、不振を極めた。「去年があんな結果だったので、今年は当然、勝負の年と強い気持ちで臨んだつもりだった」。打率、出塁率を重視する新たなスタイルを模索。オープン戦や練習試合ではしっかりと結果を残してみせた。

 開幕戦はトップバッターで出場したが、背中の張りなどもあって成績は低空飛行を続けた。打率は2割にも届かぬまま、9月20日にファーム降格。「うまくいかなかったという事実がある。『変わらなくちゃいけないよ』と言われている気がしていた」

 打撃を一から見つめ直した。時にはバットを寝かせたフォームで打席に入ったこともある。試行錯誤を繰り返しながら、2軍では打率2割7分1厘、5本塁打、19打点と復調傾向にあった。それでも本人は「打とうが打てなかろうが数字は全く気にしていなかった。早く『これでいいんだ』という核ができれば迷うことはないので」と一喜一憂することはなかった。

 もどかしさは今も抱えている。「力を出し切れていない状態が続いている。自分でももったいないなと」。それでも1軍ではこれから重要な戦いが続く。11日にペイペイドームで予定されている紅白戦に招集される見通しだ。「まだ納得がいく状態ではないので、ガツガツ1軍という気持ちではないけど。とにかく状態を上げていくだけ」。静かに、そして強く、雪辱の機会をうかがう。 (長浜幸治)

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