昇格レース佳境 5年ぶりJ1へ突き進む福岡の「ヒガシのクリロナ」を直撃

西日本スポーツ

 波瀾(はらん)万丈のJ2も残り10試合とヤマ場を迎えようとしている。昇格圏の2位で5年ぶりの昇格へラストスパートに入るアビスパ福岡は11日、ホームのベスト電器スタジアムに18位の琉球を迎え撃つ。

 午後7時キックオフ。「西日本新聞Day」として開催されるこのゲームを前に西スポ特命応援団長を務めるよしもと芸人、ケン坊田中がJ1神戸から期限付き移籍し、今や長谷部アビスパに欠かせない存在になった増山朝陽(23)にインタビューした。攻守に福岡を支える福岡市出身のMFにケン坊は“禁断の質問”もぶつけてみた。

   ◇   ◇   ◇

 5年ぶりの昇格に向かってアビスパは突き進む。残り10試合。雁の巣球技場に足を運んで練習から選手の後押しをしたい。そんなサポーターも多いはず。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響でそれができない。ケン坊もその一人だ。

 -練習を見に行けなくて…。雰囲気はどう?

 「すごくいいですよ。明るいし、いいコミュニケーションが取れている。紅白戦やゲーム形式の練習の後にしゃべりながら、あーだ、こーだと改善点を話していて。試合に出られない選手が出場機会をうかがって、いいアピールをしています」

 -長谷部監督は神戸でもコーチだったのでやりやすいのでは。

 「シゲさん(長谷部監督)は僕が1年目の時にコーチだった。フレンドリーでしゃべりやすい。シゲさんの存在は大きいのかな」

 -一言で長谷部監督のサッカーを表すなら。

 「『アグレッシブ』ですかね。守備を100(パーセントの力で)、攻撃も100と言われているので。(攻撃も守備も全力を尽くす)それが基準になっていて、選手たちは100でやる準備を常にしている」

 -好調の原因は朝陽選手の髪形では。(7月15日のホーム磐田戦の)移籍後初ゴールも髪を短く切った直後だった。

 「なるほど! 髪がなくなった(短く)ことで走れるようになった。それが大きかったですね。気持ちの面でもいろいろと軽くなって…」

 -朝陽選手が絡むカウンター攻撃は速い。(9月23日のホーム)群馬戦は前選手のロングフィードを受けて一気にゴールを決めました。

 「ヒロ君(前)にボールが入った時にスペースを見つけてそこに走ったんです。そこでヒロ君と目が合った。そしたら僕のやりたいプレーを感じてくれて」

 -(10月14日のアウェー)新潟戦はドリブルをゴール前まで運んで福満選手が決めた。伝説のアビの10秒です!

 「あの瞬間は気持ちよかったですね。みんな『朝陽のカウンターについて行くにはめっちゃ頑張らなきゃあかんわ』って言ってます」

 -しまいには、みんな髪が短くなるのでは。

 「そうですね(笑)。最後はみんな坊主になるかもですね」

 会話も軽くなった増山。ここでケン坊がついに“禁断の質問”にかじを切った。

 -やっぱり福岡が合っている。

 「今のサッカーに合っています。成長させてもらっています」

 -サッカーだけじゃなくて、やっぱり(地元の福岡市博多区)板付近辺がしっくりくるんじゃ。

 「過ごしやすいですし。サッカーもオフも充実はしています」

 -このまま福岡にずっといても…。

 「…(苦笑い)。そうですね。永久契約かなんかあれば(笑)」

 移籍期間は今季終了まで。来季もアビスパでプレーしてほしいケン坊だったが、オンラインのせいなのか微妙な間合いに。話題を切り替えてケン坊は突破口を探る。

 -朝陽選手は守備の貢献も素晴らしい。

 「危ないところを(前線から)消さないと。後悔するなら走れるところで走りたい。攻撃メインだったけど、アビスパで学んで守備が一つの楽しみになりました。いい守備からいい攻撃ができるようになりました」

 -アビスパで進化しているわけですね。

 「進化しています」

 -神戸ではイニエスタ選手と一緒だった。

 「最初の印象は小さいなと。でも、脱いだら体の厚みがあって、練習でぶつかっても体が強いんです。あとは練習でもピンポイントで(自分が走ったところにパスの)ボールがくる。こりゃ、海外の選手は点を取るわけだと思いました」

 -イニエスタ選手からのアドバイスは。

 「朝陽は、いいスピードとドリブルがある。もっと自分の長所を生かしていいよと」

 -そんな言われたら、めちゃくちゃうれしいですね。でも今は進化している。その状態でイニエスタ選手と対戦するのがすごく楽しみでは。

 ケン坊のこの質問の意図を増山はすでに察していたのか?苦笑いを浮かべた。

 「そうですね…。試合になるとギアも上がるだろうし。試合中にどこをみているのかなというのもみてみたい。そこで自分も吸収したいという思いもあります」

 -ということは、やっぱり福岡に残るべき…。

 「…(再び苦笑い)」

 しかし、考えるべきは福岡の5年ぶりの昇格であることは間違いない。

 -プロ野球ではホークスが優勝しました。

 「一緒に連勝が続いた時は意識しました。こうやって福岡がスポーツで盛り上がれれば」

 -ホークスが日本一、アビスパが昇格すればまた盛り上がります。

 「ベストですね。しっかり活躍してJ1に連れていきたいです!」

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