「心配性なので」ソフトバンク栗原、手合わせ神頼み 早くも御利益!?の一発

西日本スポーツ 長浜 幸治

■ソフトバンク紅白戦

 ポストシーズンも任せろ!! 福岡ソフトバンクが14日に始まるロッテとのクライマックスシリーズ(CS)に向けて11日、ペイペイドームで紅白戦をスタートし、栗原陵矢捕手(24)が右翼席への本塁打を放った。2018、19年と2年続けてポストシーズンに出場しているが、レギュラーとして迎えるのは初めて。今季の118試合出場、17本塁打、73打点は、いずれも柳田に次ぐチーム2位。大きく飛躍した若武者が、CSでも打線をけん引する。

 1年間の成長ぶりを見せつけるアーチだった。5回の第2打席。白組の5番栗原が左腕川原の内角147キロ直球を振り抜く。打球は無人の右翼席で弾んだ。「打った瞬間に入ったなと思った」。今季は左投手に打率3割1分の好成績を残し、CSで対戦する可能性もあるチェン・ウェインから2本塁打。「左キラー」の左打者が存在感を示した。

 ポストシーズンの先発出場、安打ともなかった昨年までと今季とでは、立ち位置がまるで異なる。出場118試合、17本塁打、73打点はいずれも柳田に次ぐチーム2位。得点圏打率3割3分3厘は堂々のリーグ5位だ。プロ6年目でつかんだレギュラーの座を最後まで譲らなかった。

 「今年のCSに懸ける思いは全く違う。チームのためにという責任感もあるし、緊張の中でどんなプレーができるかという楽しみもある。とにかく期待に応えたい」

 自覚は行動にも表れる。紅白戦後の午後4時すぎ、Tシャツ姿でバットを片手にグラウンドへ戻った。外野フェンス近くで一回一回のスイングを確認するように、一人で黙々と素振りを繰り返した。「何とかやれることをやらないと」。その思いは野球だけにとどまらなかった。

 練習休みだった7日、知人と佐賀県鹿島市の祐徳稲荷神社を訪れた。「(願えば)何でもうまくいくという神社で有名らしくて。自分で調べました」。願いを込めて手を合わせ「うまくいく守(まもり)」を買った。「心配性なので。やれることをやって待つだけです」と語った。

 工藤監督もたくましさを増した24歳の姿に目を細める。「(シーズン)120試合を乗り越えてきたのが彼の中での自信だと思う。自分がやってきた打撃を信じて振り抜くことがベスト」と信頼を寄せた。

 「短期決戦は調子どうこう言っていられない。一打席、一球に集中していきたい」と栗原は誓う。主力として初めて迎えるポストシーズンを最高の形で締めくくる。 (長浜幸治)

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