ソフトバンク工藤監督、鬼滅ワードでナインに訓示「笑いはなかった」

西日本スポーツ 倉成 孝史

 福岡ソフトバンクの工藤公康監督(57)が13日、「挑戦者」精神で14日にペイペイドームで開幕するクライマックスシリーズ(CS)突破を力強く誓った。選手らを前に目標はあくまで4年連続日本一であることを強調。「V9」時代の巨人以来となる偉業に向け、まずは2年連続シーズンで負け越した宿敵ロッテを撃破する。昨季のCSからポストシーズンは破竹の10連勝中。「短期決戦の鬼」は打線のキーマンに周東佑京内野手(24)を挙げた。

 「横綱相撲」はしない。CS開幕を翌日に控えた13日の全体練習開始前。右翼付近にできた円陣でナインに訓示した工藤監督は、チャレンジャー精神でCSに臨むことを求めた。

 「われわれは挑戦者。V4を目指して、やっぱりここのステージではなく、次のステージにもいかないといけない。そういう強い気持ちを持ってこのCSを迎えてほしい」

 シーズンでは2年連続で負け越したロッテが相手だが、指揮官は「われわれの目的はあくまで4連覇」と強調。「V9」時代の巨人以来のV4という大目標に向け、その「通過点」で負けるわけにはいかない。

 これまで通り短期決戦仕様の「一戦必勝」スタイルを貫く。工藤監督は就任以来、シーズン中は「カード勝ち越し」を最重視。だが監督1年目の2015年に、リーグVを果たしCSファイナルステージ(S)に臨む直前に「一つも負けるつもりはない」と初めて「全勝宣言」を出した。言葉通り、チームはファーストSを勝ち上がってきたロッテに3連勝でのスイープ。日本一まで駆け上がった。

 現役時代は11度の日本一。自身がMVPに輝いた1986年の日本シリーズでは、4試合目までに3敗1分けの苦境から日本一も経験した。一つの試合、一つのプレーで流れが変わることを、その目で見て感じてきただけに、短期決戦ではその采配も「鬼」と化す。

 その「鬼」が打線のキーマンに挙げたのが周東だ。「周東君を中心にかき回すことができれば」「出るか出ないかで大きく違ってくる。先制点という部分では非常に大きい」などと大きな期待を寄せた。

 ポストシーズンは10連勝中。「(今年も)一戦必勝。明日のことを考えることよりも今日どうやって勝つかを考えてやっていく」。訓示では「“全集中”でお願いします」と、大ヒット中のアニメ「鬼滅(きめつ)の刃(やいば)」のキーワードを引用し鼓舞した。「はやっているのもあったので使ってみましたが、笑いはなかったです」。リラックスした笑みとは対照的に、V4をにらむ指揮官は既に「鬼」モードだ。 (倉成孝史)

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