琴奨菊の現役生活「大好きな相撲を追究できた」 16年は白鵬ら横綱3連破でV

西日本スポーツ

 最後まで「大好きな相撲を追究できた」と振り返る現役生活だった。大相撲の元大関で西十両3枚目の琴奨菊(36)=佐渡ケ嶽部屋、福岡県柳川市出身=が現役引退の意向を固めた。15年ぶりの十両で再起を目指した闘い。先場所の左ふくらはぎ負傷の影響は大きく、苦しい土俵が続いた。

 「続ける方が大変。自分の中で可能性を感じるからやっている。気持ちは無限で体は有限。引退した方がプレッシャーと努力の継続から外れるから、体にも楽だが、そこではない」と十両での現役続行を決断。現状を嘆くことなく前向きに治療と稽古を重ね、厳しく自己と向き合った。

 鶴竜白鵬日馬富士と横綱を3連破して日本出身力士10年ぶりの優勝を果たした2016年の初場所。代名詞のがぶり寄りで外国出身力士全盛の土俵に風穴をあけた。当たる角度、腰や尻の位置、相手との間、そして変化などの迷いに打ち勝つ精神力。「最大にして唯一の武器である馬力」を生かす方法、支える肉体を追い求める姿は大関を、幕内を転落しても変わらなかった。土俵と真摯(しんし)に向き合い続けた大関転落後の3年半余で、琴奨菊の輝きはさらに増した。

 年寄名跡は取得しており「けがを受け入れ、自分のできることをすることで、下の子たちにも伝えられる」とも話していた。琴勝峰や琴ノ若ら若手が伸びて活気あふれる佐渡ケ嶽部屋。今回の苦闘は親方としての序章でもあった。相撲追究の第二幕が始まる。

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