ソフトバンクの「天敵」、柳田には好相性 結果は140m弾

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆ソフトバンク4-3ロッテ(14日、ペイペイドーム)

 重苦しい空気を一変させたのは、やっぱり主砲のバットだった。2点を追う4回。柳田はロッテの先発美馬が2ボールから投じた3球目を捉えた。内角低めのカットボールを思い切りすくい上げた打球は、高々と舞い上がりバックスクリーン左へ着弾。「自分のいいスイングで打てました」と納得の笑みを浮かべた一撃は、1点差に迫る推定140メートルの特大ソロとなった。

 初回に左前打。1死満塁の好機演出につなげたがチームは併殺で得点できなかった。その後は2イニング連続で三者凡退。レギュラーシーズンで5勝を許した苦手を前に漂い始めた嫌なムードを一掃してみせる一振りだった。

 CSでの本塁打は昨年のファーストステージ第2戦で初回にソロを放って以来、通算6本目。この時の相手投手も楽天時代の美馬だった。ロッテに移籍した今季も対戦打率3割6分4厘と好相性をキープしていた。この日も6回同点劇の起点の中前打を含め3安打。常に「チームの勝利に貢献する安打を一本でも多く打ちたい」と口にする。CSと日本シリーズでアーチを架けた試合は全勝の男が、言葉通りの快音を重ね勝利に導いた。

 今季は打率3割4分2厘、29本塁打、86打点。146本で初の最多安打に輝くなど、故障に泣いた昨年とは一転した充実の時間を過ごす。「優勝もできたし、チームに貢献できた。頑張ってよかった。最高級のうれしさです」。その勢いは衰える様子はない。4年連続の日本一で成し遂げられる、完全Vだけを見据えているからだ。

 日本シリーズは、同じ1988年度生まれで2000安打を達成した坂本が所属する巨人が相手。同学年で初となる快挙達成に「同じ年代として誇らしい。尊敬しかない」とかねて口にしている。だからこそ「(坂本と)戦えるようにCSを頑張りたい」と最高峰の舞台で顔を合わせて戦うことが楽しみでもある。打棒で王手への原動力となった柳田が、ポストシーズンもチームをけん引する。 (山田孝人)

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