ヘッスラ2連発で日本S進出王手、ソフトバンクがPS初の11連勝

西日本スポーツ 倉成 孝史

 ◆ソフトバンク4-3ロッテ(14日、ペイペイドーム)

 ソフトバンクがヘッドスライディング2連発で王手をかけた。クライマックスシリーズ(CS)第1戦で逆転勝ち。グラシアルの同点ホーム、甲斐の決勝内野安打はいずれも頭から滑り込んで決め、全員が気迫をむき出しにして白星をつかんだ。昨年からのポストシーズン11連勝はプロ野球新記録。アドバンテージを含め2勝としたソフトバンクは、15日の第2戦で勝つか引き分けると4年連続日本シリーズ進出が決まる。

 これが、王者の底力だ。同点の8回2死満塁。遊撃手前へ高く弾む打球を放った甲斐が、全力疾走から猛然とヘッドスライディングで一塁へ突っ込んだ。塁審の両手が水平に広がり、その間に三走が勝ち越しの生還。一塁ベンチから一気にナインが飛び出し、喜びを爆発させた。直後の守りを守護神の森がきっちり3人斬り。逆転での1点差勝利をつかみとり、日本シリーズ進出に王手をかけた。

 リーグ王者としての意地、4年連続日本一の大目標があるから、泥くさく勝利をもぎとれる。気迫で決勝点をたたきだした甲斐の姿に、工藤監督は「執念というか、意地というか、何としてでもというか。ああいうところが大事かなと思う」と興奮気味。勝利という目的のために、チーム一丸で気迫を前面に押し出せるところが、真の強さだ。

 その強さがあるからこそ、シーズンで苦手とした相手に中盤までリードを許す苦しい展開をひっくり返すことができる。初回から中村晃、柳田、グラシアルと自慢の上位打線が3連打を放つも、栗原の併殺打で無得点。直後の守りでは、千賀が安田に先制2ランを浴びた。柳田のソロで1点差に迫った直後の5回は、荻野の適時打で再び2点差。その裏の攻撃でも無死一、二塁で甲斐が犠打を失敗するなど、得点につなげることができなかった。

 重苦しい雰囲気に包まれてもおかしくない中、個々が全力で役目を果たすことで勝利につなげた。2点を追う6回だ。無死から柳田、グラシアルが連打。初回に併殺で好機をつぶしていた続く栗原は、きっちりと犠打を成功させた。1死二、三塁からは二遊間へのゴロを放ったデスパイネが全力疾走で適時内野安打とし1点差。さらに1死一、三塁から牧原の二ゴロで併殺を奪われかけたが、井上の落球(記録は失策)を確認したグラシアルが、好判断からヘッドスライディングで間一髪の生還。同点に追いついた。

 大事なCS初戦の白星をもぎとった工藤監督は「いい走塁もあったし、いい四球もあった。よくつないでくれた」と、勝利のために全力プレーをいとわない助っ人を含めたナイン一丸の気迫を何よりも喜んだ。昨年のCS、日本シリーズを含めポストシーズンはプロ野球新記録の11連勝。「とにかく一戦必勝の気持ちで明日も臨みたい」。4年連続日本一への勢いを加速させるためにも、2年続けてシーズンで負け越した宿敵をスイープで撃破して頂上決戦へ進む。 (倉成孝史)

 ◆CSは7連勝 ソフトバンクがアドバンテージの1勝を含め2勝0敗として4年連続日本シリーズ進出へ王手をかけた。シリーズ進出を懸けたプレーオフ、CSで無傷王手は18チーム目、過去は全て進出しており突破率は100%。CSは昨年ファーストステージ2戦から7連勝で自身の最長記録を更新した。昨年の日本シリーズを含めポストシーズンは11連勝。75年プレーオフ~76年日本シリーズの阪急(2分けを挟み10連勝)と並んでいた最長記録を更新し11戦11勝とした。

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