毎回のように走者出ていたロッテ 1点ずつ狙っていれば…/秋山幸二

西日本スポーツ

 ◆パ・リーグCS第2戦 ソフトバンク6-4ロッテ(15日、ペイペイドーム)

 ロッテ先発のチェン・ウェインで、唯一打ちやすいのは真っすぐ。スライダーも曲がりが大きいし、投げ方がゆったりしていて、最後に左手の先の方からビュンと来るから、タイミングが取りづらい。中村晃は2回の第1打席で、真っすぐ一本に絞って準備ができていたところに加え、それを一発で仕留めた。大したものだ。

 4回の第2打席は、その前の本塁打が内角だったから、次は外へ来る感覚があったのだろう。左方向への意識もあったのか、腰の開きは少し早かったが、投手側の右肩は開かないように残っていた。だから、スライダーがうまく引っかかったのだろう。配球の読みの部分でも評価できる。

 今季終盤の12連勝、優勝を決めた後の試合、今回のCSと、非常にいい戦い方ができている。そうしたホークスの“積み重ね”の部分を見て、ロッテは第2戦も毎回のように走者を出したのに、一挙に突き放そうとしたのか、強攻の場面が目立った。バントで確実に塁を進めるなどして、1点ずつ取っていけば分からない試合だったのに、そうやって相手が勝手にこける。それも強さの一つだ。

 CS初戦は2番だった中村晃が、この日は先発が左腕のチェンだったから7番。打順は相手投手の右、左によって日本シリーズでもこの形を取るだろうが、ホークスの戦い方としては、何も変える必要はない。あえて苦言を呈せば、救援陣が8回を除き、いずれも先頭打者に出塁を許した。巨人との戦いも接戦になるだろうから、回の頭をしっかり取っていくことは大事。当然のことなのだが、日本シリーズを前に、改めて強調しておきたい。巨人に対しても、自信を持って、油断せず、しっかり準備して、どっしりと戦ってほしい。 (西日本スポーツ評論家)

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