日本シリーズでソフトバンクが狙う「工藤政権初」のチャンスとは? 京セラD開催も追い風に

西日本スポーツ 倉成 孝史

 福岡ソフトバンクの工藤公康監督(57)が、就任6年目で初の「オール本拠地V」に挑む。

 今季は3年ぶりのリーグ優勝、クライマックスシリーズ(CS)突破もペイペイドームで決めており、21日開幕の日本シリーズ優勝も本拠地で決めれば、工藤ホークスでは初となる。セ覇者の巨人がホームゲームの第1、2、6、7戦を開催する京セラドーム大阪では、今季9勝2敗1分けの勝率8割超えで“Wホーム”の地の利も生かし、福岡で「V4」を達成する。

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 レギュラーシーズン2位から日本一に駆け上がった過去2年とは違い、リーグ王者としてCSを突破。本拠地での歓喜から一夜明けた16日、午前11時からのペイペイドームでの投手練習に姿を見せた工藤監督は「昨日(15日)は寝ました。ちょっと無理でしたね、すいません」と頭をかいた。

 普段は時間の許す限り、対戦相手の分析などに精を出す指揮官も、前夜は重圧の中で難敵ロッテを破った心身の疲労からか、珍しくすぐに床に就いたという。今季を締めくくる頂上決戦の開幕を21日に控えてはいるが、まずは安堵(あんど)するのも当然だろう。

 ほんのつかの間の「休息」を挟んだ16日は、マウンドで投球練習を行った和田の動きを鋭い目線でチェックするなど、心は既に「シリーズモード」に移行。1965―73年に巨人が達成した「V9」に次ぐ4年連続日本一の偉業を狙う日本シリーズを見据えた。

 昨年は4連勝でスイープした巨人との再戦になる日本シリーズは、就任6年目で初の「オール本拠地V」が懸かる。2014年に秋山幸二前監督の下で達成。工藤監督は就任1年目の15年から昨季まで4度の日本一に導いているが、レギュラーシーズン、CS、日本シリーズの優勝を全て本拠地ペイペイドームで決めたことはまだない。

 今季は3年ぶりのリーグ優勝、CS突破を本拠地で決めており、残るは日本シリーズのみ。「やっぱりビジターで決めるのとホームでは、ファンのみなさんの喜びを感じられる部分で全然違う」。コロナ禍による入場制限の中でも、地元のファンと喜びを分かち合えたことで、本拠地Vへの思いはさらに強まっている。

 今回は第3、4、5戦がペイペイドームでの開催。巨人を圧倒することが本拠地Vの条件となるが、「追い風」もある。コロナ禍で開幕が遅れた影響で、巨人は交流戦などでしか使用しない京セラドーム大阪でホームゲームの第1、2、6、7戦を開催するからだ。

 オリックスが本拠地とする同球場では、今季9勝2敗1分けの勝率8割1分8厘。パ6球団の本拠地で最も高い勝率を誇る。球場別防御率も唯一の1点台となる1・85。さらに大阪は前身の南海が長く本拠地とした土地。工藤ホークスが“Wホーム”の頂上決戦で「オール本拠地V」を決める。(倉成孝史)

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