西部ガス創部9年目悲願の全国初星へ、期待は2年目右腕24日に都市対抗初戦

西日本スポーツ 前田 泰子

 第91回都市対抗野球大会(22日開幕、東京ドーム)に2年ぶりに出場する西部ガス(福岡市)は24日、日本製紙石巻(宮城県石巻市)と対戦する。出場の原動力となったのが2年目右腕、高椋俊平(24)。宮崎市で行われた九州予選では5試合中3試合に登板し初戦は完封勝利も挙げた。就任4年目を迎えた香田誉士史監督のもと、創部以来の悲願である全国大会初勝利を目指す。5年連続出場のホンダ熊本(熊本県大津町)は26日、日本通運(さいたま市)と対戦する。

 社会人2年目で迎える大舞台だ。西部ガスの高椋は「大学時代の全国大会は神宮だった。東京ドームに立てるのでしっかり準備していきたい」とマウンドを思い描いた。

 10月の都市対抗野球九州予選では初戦の苅田ビクトリーズ戦で先発し12奪三振で完封。第2代表決定戦の宮崎梅田学園戦は9回2死まで1失点の好投で出場権を勝ち取る立役者になった。しかも自己最速の150キロもマーク。「今回は9回までスイスイ投げられた。大事な試合を任されるようになったのは大きいと思う」と成長を実感できた。

 九国大時代はリーグを代表する右腕として活躍し全国の舞台も2度踏んだが、入社1年目は社会人野球の壁を感じた。大学時代には打者を打ち取れていた変化球を簡単に見逃された。だが、打たれてもがむしゃらに投げていくうちに「こういう球を打たれるのか」と感じるようになり、壁を打ち破る糸口を見つけた。

 今春からコロナ禍で公式戦がなくなったが、週3回の自主練習で自らと向き合う時間ができた。「フォームを見直し、トレーニングをしたことがよかった」と変化球の精度が上がり、投球に自信が持てるようになった。香田監督は「1年目で勉強して、著しく成長した。球速も上がったし当然期待している」と高椋に大きな信頼を置く。

 現在九国大でヘッドコーチを務める父の良孝さんは新日鉄君津(現日本製鉄かずさマジック)でプレー。コーチや監督も務めた。自宅には都市対抗出場時の写真が飾られ、「小さいときから見てきたけど、社会人になってすごさがわかった」と尊敬の念は深まった。良孝さんは「自分は現役時代じゃなくてコーチの時に初めて都市対抗に行った。息子は私を超えていますよ。平常心でやってくれれば」と社会人野球の「聖地」での投球に期待を寄せた。

 チームは創部9年目で初めての勝利を目指す。「勝利に貢献できる投球ができたらいいと思う」と高椋。全国大会で初勝利を挙げ、チームの歴史にその名を刻む。 (前田泰子)

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