J1昇格争い大詰め、最終節に大きなドラマの可能性

西日本スポーツ 松田 達也

 J2のリーグ戦は最終戦まで約1カ月となった。J1昇格(2枠)争いは、勝ち点71で首位の徳島、同68の2位福岡、同63の3位長崎にほぼ絞られた。史上初となる九州の複数クラブの同時昇格への可能性を残し、シーズンは残り8試合。福岡、長崎の戦況と展望を分析した。

 コロナ禍の異例のシーズンも大詰めを迎えた。過密日程を乗り越えながらの激しい昇格争いは、徳島と福岡がやや有利な状況ながら、長崎も逆転の可能性を残す展開だ。

 福岡は10月21日の町田戦で破竹の12連勝が止まった後、勝ち星が伸び悩んだ。それでもリーグ最少の24失点の堅守をベースにしたスタイルは安定している。連勝中も紙一重の展開で接戦を制しており、戦術を成熟させながら、5年ぶりの昇格へ突き進む。

 長谷部茂利監督は「試合に勝つために選手は細部にこだわってくれている。目の前の試合に勝つことで目標に近づく。その点に集中できている」と強調する。開幕前に勝ち点81での自動昇格を掲げた。その数字に近づけば、5年ぶりのJ1返り咲きに到達する可能性は高まる。

 一方、長崎は15日の琉球戦に敗れ、今季初の5連勝を逃した。攻撃陣では新加入した点取り屋のエジガルジュニオが存在感を発揮しており、チームは直近5試合で14ゴールを記録。得点力の上昇は最終盤の巻き返しへのプラス材料だ。

 長崎が初昇格を決めた2017年は上位でシーズン終盤を迎え、13戦負けなしで逃げ切り、悲願を達成した。徳島、福岡との直接対決がない分、今後は自力で勝ち点を積み重ねることが重要になる。手倉森誠監督は「最後まで何が起こるか分からない特別なリーグだと思う。最後に元気なチームが勝ち抜ける」と逆転への意欲を語る。

 このまま緊迫した展開が続けば、大きなドラマが生まれそうなのが、福岡がホームで徳島を迎える最終戦だ。状況次第では、昇格争いに加え、J2優勝もかかる大一番となる可能性もある。今季は一度も連敗がない堅実な戦いぶりの徳島を含めた3強の争いは、ここからが正念場となる。

 前半戦を盛り上げた勝ち点56の北九州は昇格争いから一歩後退した格好ながら、持ち味のパスサッカーに磨きをかけ、2連勝で4位に浮上した。12月2日には首位徳島との対戦もあり、さらなる上位進出を見据える。 (松田達也)

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