日本シリーズ初戦の勝利でソフトバンクが達成するプロ野球記録とは

西日本スポーツ 石田 泰隆

タカ番記者コラム「好球筆打」

 待ちに待った日本シリーズが開幕する。しかも、今年はリーグ王者として、球界の盟主・巨人とぶつかる。ロッテとのクライマックスシリーズ(CS)を制した際、巨人OBでもある王貞治球団会長(80)は興奮冷めやらぬ様子で話していた。「相手はジャイアンツだから、不足はない」。昨年と違い、こちらもリーグ王者として臨む頂上決戦だからこそ、真の王者となることを誰よりも切望していることは明白だった。

 下馬評では、ホークス優位の声が圧倒的に多い。レギュラーシーズンの戦いを振り返り、分厚い選手層でリーグを勝ち抜いたホークスの総合力が評価されてのことだろうが、昨年の頂上決戦で巨人を4連勝でスイープしたイメージも強く残ってのことではなかろうかと推測する。異論はない。

 ただ、不気味さはある。ホークスと違い、CSのなかった巨人は周到な準備と対策ができたはずだ。試合勘はホークス優位に働くだろうが、巨人は大阪入りした18日の練習を完全非公開、19日は一部非公開と可能な限りの手を尽くしてきた。球界の盟主の名に懸けても、同じ轍(てつ)を踏むことなど許されないといった気概を強く感じる。

 今シリーズのポイントとして、巨人は初戦に先発する菅野の出来が鍵を握ると言われる。チームの大黒柱でもあり、先発2番手以降との力量差が大きいだけにそういう見方をされるのは当然だ。ましてや大事な初戦を落とすことによって巨人側は昨年の屈辱がフラッシュバックすることも考えられるだけに、是が非でも初戦必勝の構えだろう。

 ただ、個人的には、本当に鍵を握るのは「菅野以外の先発陣」と見ている。ここがどれだけ踏ん張れるかで、戦局は大きく変わるだろう。逆に言えば、ホークスは「菅野以外の先発陣」をしっかり攻略することが、V4への必須条件となってくる。とにかく、プレーボールが待ち遠しい。

 ちなみにホークスが先勝すると、昨年の楽天とのCSファーストステージ第2戦から継続するポストシーズンの連勝記録は「13」に伸び、プロ野球記録をさらに更新することになる。また、日本シリーズでは2018年の第3戦(対広島)からプロ野球タイ記録の8連勝中にあり、先勝=プロ野球新記録となる。「われわれの目標は一つ。4連覇(4年連続日本一)なので。いよいよ始まる。いい日を迎えられるように頑張ります」。指揮官の思いは、チーム全員の思いでもある。 (石田泰隆)

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