福岡工大が八戸学院大に逆転勝ち ラグビー大学選手権開幕

西日本スポーツ 大窪 正一

 ラグビーの第57回全国大学選手権は21日、福岡県春日市の春日公園球技場での1回戦で開幕し、福岡工大(九州)が八戸学院大(北海道・東北)を43-21で破った。最大6点のリードを許したが、地力の違いを見せて逆転した。29日の2回戦(愛知・パロマ瑞穂ラグビー場)で朝日大(東海・北陸・中国・四国)と対戦する。大会には14チームが出場し、関東の対抗戦、リーグ戦の1位チームなどは準々決勝から登場。決勝は来年1月11日に行われる。

 福岡工大がキックオフで蹴ったボールは、いきなりダイレクトタッチになった。この日の思わぬ苦戦を象徴する出だし。攻め込んでもノックオンやノットリリースザボールなどミスを犯し、反則を八戸学院大のPGにつなげられ、前半22分には0-6とリードを広げられた。

 「アタッキングラグビー」を掲げる今季。テンポよく強みのバックスにボールを回すはずが、FW周辺の接点で後手に回り、供給できない。相手を圧倒できるだけの力の差はあるとみられていた中、主将のFB香山海渡(4年・福岡工)は「少し焦ってしまった」と振り返る。

 苦肉の策でキックも増え「普段と違うラグビーをする時間帯もあった」と宮浦成敏監督。何とか1点リードで前半を終えたが、後半3分にPGで12-14と再びひっくり返された。「番狂わせ」も頭をよぎる嫌な展開に陥ったのは、コロナ禍の影響も大きい。

 全体練習の開始が7月中旬と遅れた。実戦数が少なく、試合勘は例年より乏しい。相手の試合数も少ない分、スクラムでも苦しんだ。プロップ矢野裕康(4年・日向)は「実は分析材料が少なく、思った以上の重圧に戸惑った」と認める。

 それでも立て直し、後半残り15分から本来のボールを動かす形で3連続トライ。地力で勝っていた分を割り引いても、流れを引き戻し、一気に突き放せたのは次戦への自信になるはずだ。

 29日に対戦する朝日大はパワフルな外国人留学生を擁する。宮浦監督も香山主将も福岡工大持ち味の攻撃力を生かすために「ディフェンスから」と口をそろえる。2大会前の2回戦では55-40で競り勝った相手に、この日の教訓を生かすつもりだ。コロナ禍の異例のシーズンでは、柔軟な対応力も勝負の鍵を握る。 (大窪正一)

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