「順当にいけばメダル、下手したら金」とセーリング五輪代表ペアが自信を持つ風は

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 セーリング男子470級で東京五輪代表に内定している岡田奎樹(トヨタ自動車東日本)=北九州市出身、外薗潤平(JR九州)=鹿児島市出身=組が、1年延期となった五輪へコンビの完成度を高めている。今月15日まで東京五輪会場の神奈川・江の島ヨットハーバー沖で開催された全日本選手権で優勝。コロナ禍を乗り越え、同種目では2004年アテネ五輪の関一人、轟賢二郎組の銅以来となるメダル獲得、さらには日本勢初の金メダルへ突き進む。

■全日本選手権で優勝

 新型コロナウイルス感染拡大以降、初の大規模試合で、岡田、外薗組が東京五輪代表の実力を見せつけた。11~15日に行われた470級の全日本選手権でも他艇を寄せ付けないレース運びで快勝。コロナ禍で試合のない期間の取り組みを確認する場と位置づけて臨んだ大会をかじ取り役のスキッパー岡田は「8割くらいは満足して、あとの2割はもう少し工夫が必要なところがあると思った」と振り返った。

 「風を読む天才」と称される岡田が自然環境を判断してコースを決め、外薗は視界に入る情報を岡田に伝えながらかじ全体のバランスを取り、スピードを上げる。2017年からペアを組み、翌年の世界選手権で6位になった2人は昨夏に東京五輪代表を内定させた。着実に経験を積んできたが、コロナ禍で国際大会が中止に。外薗は「シビアなレースができず、レース感覚が鈍くなっているのかなという影響はある」と頭を悩ませた。ただ、生まれた時間をこれまで着手できなかった道具の研究に費やした。

 微風時なら「順当にいけばメダルを取れる。下手したら金メダル取れる実力がある」と岡田が豪語する自信がある。ただ、強風下でのレースは大柄な海外の選手が優位になる。実戦のない半年間は、体格の不利を補うため、マストやセールの選択、調整を繰り返した。

 久々の真剣勝負の場では強風時のレースでも一定の手応えを得た一方、「2割」の不満はレース中の意思疎通、情報伝達だった。「お互い、何となく(の感覚)でやってきて、それなりの成績を取れていた。もっと勝つ確率を上げられるレースをする必要がある中で、コミュニケーションが足りない」と岡田は冷静に課題を見つめる。日本勢4大会ぶりの五輪メダルへ、試行錯誤を続けながら帆を進める。 (伊藤瀬里加)

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