「和田さんの悔しそうな姿が見えた」ソフトバンク分厚い救援陣が魂の0封リレー

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 ◆日本シリーズ第4戦 ソフトバンク4-1巨人(25日、ペイペイドーム)

 新型コロナの影響を受けた特別なシーズン、そのフィナーレを守護神森が締めくくった。リードは3点。2死一、二塁で打席には代打亀井。一発が出ればたちまち同点の場面で、渾身(こんしん)のカットボールを膝元に突き刺した。高く舞い上がった飛球を二塁周東ががっちりつかむと、常勝軍団のクローザーはマウンドの前で捕手の甲斐をがっちり抱きかかえた。

 「一発はダメだと。ちょっとふがいない投球が続いたけど、勝つためにやっているし、日本一になれてよかった」。セ界王者巨人を圧倒した今シリーズは、4戦目で初セーブ。歴代3位タイの通算5セーブ目を挙げ、パ・リーグ初の4年連続日本一をかみしめた。

 分厚い選手層を見せつけるかのような戦いぶりだった。ベンチが動いたのは早くも3回。その時点で3点のリードでも、2回1失点の先発和田からスパッと継投に入った。

 2番手で登板した6年目の松本は「和田さんの悔しそうな姿が見えたので、和田さんの思いを感じながら投げました」と2回2/3を被安打2で無失点。5回2死一塁でマウンドを継いだ4年連続50登板の嘉弥真は、丸を右飛に封じ「左キラー」として存在感を示した。

 6回はリリーフ転向1年目でフル回転した高橋礼、7回は右肘手術から復活した岩崎が3人でピシャリ。8回を任されたモイネロは三振を二つ積み重ね、今シリーズ3試合で9アウトのうち八つが三振と「ドクターK」の実力を発揮。通算7ホールドで巨人山口に並び歴代トップに躍り出た。

 レギュラーシーズンのチーム防御率は2・92。2点台は12球団唯一で、球団8年ぶりだった。リリーフ陣に限れば2・60。今シリーズでも第1戦で森が1失点したのみで、救援防御率は0・61。シリーズ史上初の2年連続スイープを惜しみないリレーで飾った。 (鎌田真一郎)

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