ソフトバンク甲斐ふさぎ込んだ日々の転機 城島氏から「おまえの悩みを言ってみろ」

西日本スポーツ 山田 孝人

〈鷹番が見た〉

 ◆日本シリーズ第4戦 ソフトバンク4-1巨人(25日、ペイペイドーム)

 押しも押されもせぬ正真正銘のソフトバンクの「正捕手」が誕生した一年だと感じた。甲斐だ。出場は1軍定着した2017年から昨季まで103、133、137。だが試合終盤は経験豊富な高谷との交代が多々あった。過去のリーグ優勝、日本一の瞬間は全てベンチで見届けていた。

 被弾が目立った今年7月初旬。ふさぎ込む日々が続いたころに転機があった。城島特別アドバイザーと話す機会に恵まれた。「おまえの悩みを言ってみろ」。心中を吐露すると「それはレギュラーの悩み。だからそれでいい。でも試合の時は一切切り替えろ」と手痛い一発を浴びたリードも肯定されたという。一つ求められたのはレギュラーとして、常に厳然として次を迎えることの重要さ。偉大なレジェンドの“イズム”を継承する出来事だった。

 10月の12連勝は投手陣の奮闘が原動力だ。大量リードの2試合を除きフル出場し、巧みなリードでけん引した。もちろん悩むことは多々あるが、引きずるような姿はもうない。リーグVも日本一決定時も、グラウンドで満面の笑みを浮かべていた。正捕手として「やりきった」という自信がにじむ歓喜だったはずだ。 (山田孝人)

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