王会長の予言「来年違った意味で強いジャイアンツが誕生する」発言の真意とは

西日本スポーツ

 ◆日本シリーズ第4戦 ソフトバンク4-1巨人(25日、ペイペイドーム)

 巨人を相手に2年続けて無傷の4連勝で頂点に立った。「武士道、技術を超えたところでの戦いをしていた」。スーツ姿の王貞治球団会長(80)にとって悲願の瞬間が訪れた。

 プロでは巨人のユニホームしか着ていなかった王会長がダイエー監督に就任したのは1995年。我慢強くチームを育て99年に福岡移転後初めてパ・リーグを制した。2000年には盟友、長嶋監督率いる古巣巨人とのON対決に2勝4敗で敗退。その後、08年限りで監督を退任するまで巨人と日本シリーズで戦う機会は得られなかった。

 昨年、自身がダイエーを率いた時代のエース、工藤監督が巨人を倒した。王会長は「これがゴールじゃない」と口にした。引っ掛かっていたのはリーグ2位からの日本一だった。3年ぶりにリーグ制覇した今秋。「意地でもリーグ優勝をと春からやってきた。後は日本一」と、巨人との真の頂上決戦に狙いを定めた。

 コロナ禍で開幕は無観客だった。「他の世界、相撲にしてもビジネスでも想像もしたくないことばかり。でも、やっぱりやらないといけない」。公の場に姿を見せる機会は激減しても、チームに情熱を注いだ。日本シリーズ開幕直前には、チームが練習するグラウンドを訪れ、甲斐に打撃指導した。工藤監督には「あと7試合。やるしかない」と声を掛けた。

 巨人が9連覇を達成した1965~73年、王会長は「一本足打法」で本塁打を量産した。「V9」と呼ばれる不滅の記録を超えるのは容易ではないが、着実に近づいている。「(巨人は)残念ながら持ち味を出せなかったが、来年違った意味で強いジャイアンツが誕生すると思う。そのジャイアンツをまたやっつけて勝つということが新たな目標。われわれにはゴールがない」。監督として福岡に来て25年。弱小だったホークスは九州に根ざし、ファンに愛される常勝球団へと進化した。歓喜に身を委ねながら、新たな戦いを見据えた。 (ホークス取材班)

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