ソフトバンク日本一翌日3人に戦力外通告 7年目ドラ1加治屋はフル回転から2年…常勝軍団の厳しい現実

西日本スポーツ 山田 孝人

 福岡ソフトバンクは26日、加治屋蓮投手(29)、西田哲朗内野手(29)、松田遼馬投手(26)の3選手に来季の契約を結ばないことを通告した。加治屋は2018年にはセットアッパーとして球団記録に並ぶ72試合に登板し日本一に貢献。パ・リーグ勢初となる4年連続のシリーズ制覇を達成した翌日の通達は快挙の原動力となった選手層の厚さを改めて示した形だ。

   ◇   ◇   ◇

 4年連続の頂点から一夜明けた26日、2年前のセットアッパーが厳しい通告を受けた。加治屋は今季6試合に登板。ウエスタン・リーグでは19試合で1勝1敗2セーブ、防御率1・69と好成績を残していたが、球団からは来季の契約を結ばないことを告げられた。

 「求められるものがなければ退く形にならざるを得ない。ただ、まだ体的にはやれる部分はあると思う」。2014年にJR九州からドラフト1位で入団した右腕は冷静に受け止める一方で、表情には今季1軍で力を発揮することができなかった悔しさがにじんだ。

 負傷で離脱していた岩崎に代わって、18年には球団タイ記録の72試合登板とフル回転。球団史上初となる、レギュラーシーズン2位からの日本一に大きく貢献した。ところが昨年は右肩痛の影響で出遅れたことが響いて、30試合の登板にとどまっていた。

 「結果的に見れば悪かったと思われるかもしれないが、発見できたこともある。今年が良くも悪くも、プロ7年間で一番勉強できた年だと思う。諦めが完全につくかといえば、そうではない」と口にした。右肩の状態も不安がないだけに、現役続行を希望している。

 3年ぶりのリーグ優勝は分厚い選手層が大きな力を示した。前夜に幕を閉じた日本シリーズでもセ・リーグ王者の巨人を相手に、4連勝と史上初の2年連続“スイープ”で退けた。これも4試合で相手打線を4点に封じ込めた投手陣の奮闘があってこそでもある。

 18日には18年に高卒ドラフト1位右腕として入団した吉住も、3年目で来季の契約を結ばないことを通告された。同じくドラ1の加治屋も大車輪の活躍はわずかに2年前だ。2年連続リーグ優勝と5年連続日本一、その先の連覇も見据えた態勢づくりは厳しい現実と表裏一体だ。(山田孝人)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ