延長タイブレーク、2点勝ち越された直後…「頼む」2死から大逆転劇

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 第91回都市対抗野球第5日は26日、東京ドームで1回戦3試合があり、5年連続14度目出場のホンダ熊本(大津町)は日本通運(さいたま市)に延長10回タイブレークの末、6-5で逆転サヨナラ勝ちした。1死満塁から始まるタイブレークで2点を勝ち越されたが、和田裕生(25)が起死回生の3点適時打。殊勲打を含む4安打を放った2番打者の活躍もあり、3年ぶりの白星を挙げた。

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 2点を追う延長10回2死満塁。和田は「落ちるかも…。頼む。(走者が)かえってくれ」と祈った。フルカウントから内角球を捉えた打球は浅めのフライ。深めの位置から猛然と前進した左翼手が届かず、走者一掃のサヨナラ3点打となった。

 延長10回は1死満塁で始まるタイブレーク。先攻の日本通運に2点を奪われた。ホンダ熊本は初回に先頭打者弾を放った山本卓が空振り三振に倒れて追い込まれたが、4安打3打点と大活躍した2番打者が劇的なサヨナラ勝ちの主役となった。

 移籍などで競争が激化したチームは、3年連続の九州第1代表。福岡大大濠高、専大を経て入社した和田も「普通にやっていたら、(試合に)出られなくなる。必死にレギュラーを取りに行くぞという気持ちだった」と危機感を抱いて今シーズンに臨んだという。

 冬場は1日3時間のウエートトレーニングに取り組んだ。コロナ禍で試合ができなかった期間は渡辺監督に教わったティー打撃を続け、一発狙いの大振りではないコンパクトなスイングを習得した。体を開かずに打つ技術を磨いた成果が、大舞台での4安打だった。

 チームにとって3年ぶりの都市対抗勝利。昨年11月に6年ぶりに復帰した渡辺監督も「よく最後まで選手が諦めずにやった結果」と目を細めた。今大会の九州勢は西部ガス(福岡市)が「全国初勝利」を挙げており、2チームがそろって初戦を突破。JR東日本(東京都)との2回戦を前に、和田は「次の相手も強いので、やり残しがないようにしっかり準備する」と意気込んだ。 (伊藤瀬里加)

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