開幕1軍目前、コロナ禍、離脱…「必死にはい上がるだけ」ソフトバンク1位佐藤直樹の現在地

西日本スポーツ 山田 孝人

 ◆みやざきフェニックス・リーグ ソフトバンク11-1巨人(28日、宮崎アイビースタジアム)

 来季が2年目となる福岡ソフトバンクの佐藤直樹外野手(22)が28日、ドラフト1位で入団した今季を振り返って危機感をむき出しにした。社会人出身で即戦力として期待されたが、負傷もあって1軍昇格すら果たせなかった。この日は秋季教育リーグ「みやざきフェニックス・リーグ」の巨人戦(宮崎アイビースタジアム)で安打をマーク。12球団屈指の選手層の厚さを誇り、競争が激しいV4軍団で居場所をつかもうと必死だ。

■必死の内野安打

 必死の形相で一塁を駆け抜けた。「1番DH」で先発出場した巨人戦。ドラフト1位入団の佐藤が、4回2死一、二塁で直球を三遊間の深い場所へ運んだ。50メートル5秒8の快足を飛ばして遊撃内野安打で出塁。「何とか1本打つことができてよかった」と口にした。

 打者11人の猛攻で7点を奪った初回に1イニング2三振を喫したが、現在代行として指揮を執る藤本3軍監督は内容を評価。「(三振は)二つとも10球以上投げさせたから、大量点につながった。簡単に三振もしなくなった。負けん気も強いし楽しみ」とうなずいた。

 1軍昇格すらできなかったルーキーイヤー。佐藤は「悔しい思いしかない」と即答した。JR西日本から即戦力と評価されて入団し、春季キャンプもA組で完走。開幕1軍も見えていたが、コロナ禍で開幕が延期された。その後、痛めていた右肘の状態が悪化した。

 6月19日の開幕時はリハビリ組で調整中。同期は津森と柳町が早々と1軍デビューを飾り、海野も後半戦で1軍に昇格した。自身は6月下旬に3軍戦で実戦復帰したが、その後も1軍からは声が掛からず「けがが治った後も思うようにいかなかった」と振り返る。

 4年連続日本一を成し遂げた常勝軍団のレギュラー陣の壁は厚い。さらに、その壁を突き破ろうとする仲間の姿に「めちゃめちゃ競争がすごい。とにかく早く(1軍で)自分も」と焦りを感じた。新たなライバルも加わる2年目の来季を前に危機感も感じている。

 苦い思いばかりが募る1年目となったが、20盗塁はウエスタン・リーグでトップ。この武器を生かすため、秋の宮崎でも課題の打力向上に取り組んだ。藤本3軍監督も「数字にはまだ表れていないけど、すごく成長している」と認める。佐藤も「自分は必死にはい上がるだけです」と強調。闘志をみなぎらせて、バットを振り込んでいる。 (山田孝人)

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