負ければJ1昇格圏から転落の危機 福岡を踏ん張らせた自信の「勝ちパターン」

西日本スポーツ 松田 達也

 ◆明治安田生命J2第37節 福岡1-0大宮(29日・ベスト電器スタジアム)

 負ければ昇格圏から転落する一戦で、鬱憤(うっぷん)を晴らすように豪快に頭でたたき込んだ。後半13分。右からのクロスに反応したファンマは「いいボールを上げてくれた。大事な試合で決められてよかった」。自身の今季8点目は貴重な決勝弾となった。

 チームは前半から主導権を握れず、ファンマもシュートさえ打てない。守備にエネルギーを割きながら好機を待った。相手の厳しいマークにいらだちを募らせる中でも、数少ない決定機を逃さなかった。

 28日にライバルの長崎が勝利し、暫定ながら順位が後退した。「長崎が勝っていて、われわれも勝たないといけなかった。決勝戦のような気持ちでピッチに立った」。9月のアウェー大宮戦でも1-0での決勝点を決めたストライカーは、再び古巣にお見舞いした。

■長崎と再び3差

 チームは今季14度目の「1-0勝利」を達成した。そのうち後半の得点で逃げ切ったのは9度目。前半を耐え、後半にしぶとく1点をもぎとるというシーズンをかけて築いた「勝利の方程式」には、選手も自信を持っている。

 直前の2試合は先制点を許し、引き分けにとどまった。逆転勝利が今季一度もないチームにとって、先行逃げ切りは理想の形だ。増山は「前半はうまくいかなかったけど、無失点でいけたことをポジティブに捉えた。自分たちに強みがあるのはみんな分かっているので、じれずにやろうと考えた」と振り返った。

 無敗だった9、10月。11月は4勝2分け2敗と勝ち点が伸び悩んだ。それでも昇格圏を守り抜き、長崎に再び勝ち点3差をつけた。長谷部監督は「試合の内容を上げていき、反省を生かして、12月に向かいたい」と徳島、長崎との激しい昇格争いを見据えた。

 いよいよ最終コーナーの12月を迎える。得失点差の課題を残しつつも、しぶとい戦いで白星を重ねてきた。J1昇格という歓喜のゴールに向かって走り続ける。 (松田達也)

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