ソフトバンク王会長、日本SのMVP栗原に金言「毎日ね」

西日本スポーツ 長浜 幸治

 若いうちは大ボラを吹け!! 福岡ソフトバンクの王貞治球団会長(80)が1日、今季急成長し日本シリーズでMVPに輝いた栗原陵矢捕手に高い目標設定を指令した。栗原と同じ高卒6年目にシーズン55本塁打をマークした王会長は「チャレンジすることに意味がある」と、伸び盛りの24歳のさらなる飛躍を期待。自身の経験を踏まえた熱い「金言」を授けた。

 師走に入り、すっかり冬らしい寒気に包まれたペイペイドームで、王会長が熱っぽく栗原にエールを送った。「あれくらいの年齢の時は大きな目標を立ててやるんだ。若いうちは大ボラを吹いてもいいんだから」。その真意は、高すぎるとも思える目標を立てることだ。

 王会長は1964年に栗原と同じ高卒6年目で、長らく日本プロ野球記録として刻まれたシーズン55本塁打をマークした。「鉄は熱いうちに打てじゃないけど。今のうちですよ、無我夢中にやれるのは。結婚したり子どもができたりしたらそうはいかないんだから。やれるうちにやっとかないと」。その言葉には重みがある。

 栗原は6年目の今季、初の開幕スタメンを勝ち取った。118試合に出場。17本塁打、73打点はいずれも柳田に次ぐチーム2位の数字だ。ホークスで24歳までのシーズンに70打点をクリアしたのは、入団5年目の99年に23歳シーズンで77打点を挙げた城島健司以来。歴代のスラッガーでは95年に入団2年目の小久保裕紀が24歳シーズンで76打点を挙げているが、松中信彦や井口資仁らは届かなかった。柳田は入団4年目の2014年に26歳シーズンで70打点に到達している。

 それだけに王会長の期待は大きい。「(レギュラー)1年目よりも2年目の方が相手もマークしてくる。来年の方が『こんなはずはない』と(栗原が)感じる部分は出てくるわけだから。それを乗り越えるために、これからは常に自分との勝負ですよ。毎日ね」とプロとしての心構えを説いた。

 日本シリーズ直前。ロッテとのクライマックスシリーズで2戦無安打に終わった栗原を激励した。「三振したっていい。自分がヒーローになるんだというつもりで思い切っていけばいいんだ」。その言葉に背中を押され、日本シリーズ初戦は巨人菅野から決勝2ランを含む4打点。第2戦も4安打をマークするなど大暴れしMVPを受賞した。伸び盛りの若武者にとって、王会長から授けられた金言はさらなる飛躍へのエネルギーとなる。 (長浜幸治)

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