ソフトバンク工藤監督が小久保ヘッドに期待「自分に厳しく」選手に浸透を

西日本スポーツ 倉成 孝史

 名球会タッグでV5! 福岡ソフトバンクの工藤公康監督(57)が5日、就任が発表された小久保裕紀ヘッドコーチ(49)について初めて言及した。現役時代にはともにプレーした時期もあり、2球団で主将を務めた強いリーダーシップを高く評価。野手陣の底上げと選手との質の高いコミュニケーションに大きな期待をかけた。通算224勝の指揮官と2041安打&413発の参謀という投打の最強コンビで、5年連続日本一を目指す。

■新参謀へ初めて言及

 リーグ連覇、V5に向けて大きな「補強」であることを確信しているだけに、工藤監督の口調も滑らかだった。ダイエー(当時)、巨人時代にともにプレーした小久保ヘッド。野球へのストイックな姿勢はもちろん、巨人でも移籍選手として初となる主将を務めるなどした強いリーダーシップを知る指揮官は大きな期待をかけている。

 「彼は自分に厳しくしっかりやってきた選手の一人。僕は野手目線で、というのはなかなか難しいので、そういう中で彼のアドバイスや考え方というものが選手の中に浸透して、レベルアップしてくれればと思う」

 現役時代に通算224勝を挙げ、トレーニング法などにも精通する工藤監督は就任以来、キャンプなどで頻繁に投手陣へ直接指導を敢行。V4の大きな原動力ともいえる12球団屈指の投手陣を築き上げた。一方で「打者のことはなかなか分からない…」と正直に口にしたことが幾度もある。

 今季は栗原、周東の台頭こそあったが、V5だけでなく「常勝継続」のためには、さらなる若手野手の突き上げが急務だ。それだけに「次世代の打者を育成してほしいというのがありますし、当然キャンプになればA(組)の選手をよりレベルアップさせてほしい」。通算2041安打、413本塁打をマークした心技体の伝授を望む。

 愛のある厳しさにも期待する。「きっちりした野球をやっていかないと、ここというとこでそういうプレーは出ない。そういうところに関しては妥協しないで、できるまで練習させるというのも一つの方法」。小久保ヘッドは現役時、キャンプでは日が暮れるまで連日バットを振り込んだ練習の虫だ。その妥協を許さない姿勢が選手らに浸透することで、チーム力はさらに強化されると信じている。

 「王道」の伝承も頭にある。秋山前監督は2007年から2年間、1軍ベンチで当時の王監督を支え09年から指揮官を務めた。「(就任会見で)三笠GMも言ってましたけど、その先も含めて考えるということもあるかもしれない」。工藤監督自身も「常勝のバトン」をつなぐべき存在の一人であるとの認識を示す。ともに名球会メンバー。超一流の投手と野手がタッグで、チームの未来を明るく照らす「化学反応」を起こす。 (倉成孝史)

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