オーラ全開の48歳新庄氏「俺は打っちゃうよ」にダルもびっくり オファーの期限は6日間

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 プロ野球の阪神、日本ハム、米大リーグで活躍し、2006年以来の現役復帰を目指す新庄剛志氏(48)=福岡市出身=が7日、東京・神宮球場で行われたプロ野球の12球団合同トライアウトで現役時代顔負けの存在感を発揮した。背番号「1」の日本ハム時代のユニホーム姿で参加し、シート打撃では最終打席で適時打を放つなど3打数1安打1四球。独特の「新庄節」も披露して「6日間でオファーが来なかったら野球は終わり」と宣言した。今回のトライアウトは新庄氏を含めて56人が参加した。

 希代のエンターテイナーの血が騒いだ。一、二塁で迎えたシート打撃の第4打席。「打ち方なんか全部消えて、『さあ俺を見てくれ』という感じだった」。前ヤクルトの左腕ジュリアスの変化球を捉え、ライナーで左前に運ぶ適時打だ。

 最終打席でようやく響かせた快音を、新庄氏は塁上で真っ白な歯を見せて喜んだ。「ボールが止まって見えた」と冗談ぽく振り返った一打。無観客開催だったが、球場外に集まっていた阪神時代のユニホームを着たファンからは拍手も起きた。

 阪神、日本ハム、大リーグで活躍し、2006年限りで一度は引退。10年からインドネシアのバリ島で暮らしていたが、昨年11月にインスタグラムで現役復帰を目指すことを発表。1年間の猛練習で体を仕上げ、今回のトライアウトに臨んだ。

 「(第1打席では)今までにない感情が…。ボーっと、ただ体が熱くなった。ここに立てるかどうかという感じの時期もあったから」。この打席から二ゴロ、四球、二ゴロ。最終打席で意外性と勝負強さを併せ持つ「新庄らしさ」を見せた。

 シートノックで若手時代に守った三塁で軽快な動きを披露。シート打撃では一塁、三塁、二塁、中堅と次々に守備位置を変えた。シートノックこそ内野用グラブを使用したが、実戦形式では使い慣れた外野用グラブで全守備位置に入った。

 理由は「新庄節」で説明。「内野のグラブはちょっと感覚がおかしいなと思って。外野のグラブ使ったって、捕ってアウトにすればいい。何のグラブを使っても一緒でしょ」。守備機会はなかったが、中堅では無人の客席に球を投げ入れるパフォーマンスも見せた。

 一番の懸念事項だったという目の衰えも「ものすごく見えている」と強調。第4打席については「ランナーいるときは俺は打っちゃうよ」と笑った。日本ハム時代の後輩のダルビッシュ(現カブス)は「凄(すご)すぎる」とツイートした。

 今回のトライアウトが最後のチャレンジ。「6日間でオファーがこなかったら、野球は終わります。それはきっぱり。こなかったら『1年間お疲れさまでした、新庄剛志』で終わります」と宣言。日米を沸かせた「新庄劇場」の第2幕は開幕するか-。 (伊藤瀬里加)

 ◆新庄剛志(しんじょう・つよし)1972年1月28日生まれ。福岡市出身。福岡・西日本短大付高からドラフト5位で90年に阪神入団。華麗な守備と意外性のある打撃で活躍し、2000年オフにフリーエージェント(FA)権を行使して米大リーグのメッツに移籍。ジャイアンツ、メッツでのプレーを経て、04年から日本ハムでNPB復帰。06年は開幕直後に同年シーズン限りでの現役引退を発表する一方、攻守でチームを引っ張って札幌移転後初の日本一に貢献。NPB通算成績は1411試合出場で1309安打、打率2割5分4厘、205本塁打、716打点、73盗塁。大リーグ通算成績は303試合出場で215安打、打率2割4分5厘、20本塁打、100打点、9盗塁。182センチ、78キロ。右投げ右打ち。

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