ソフトバンク残留の長谷川「僕の言葉が選手を駄目にするかも」若手への助言に込めた熱い思い

西日本スポーツ 長浜 幸治

 「常勝イズム」を受け継ぐ若鷹よ出てこい!! 福岡ソフトバンクの長谷川勇也外野手(35)が7日、トレーニングのためペイペイドームを訪れ、若手選手への熱い思いを口にした。4年連続の日本一を達成したチームに根付く「王者のメンタリティー」を後輩に継承する使命感を示す一方で、若手の物足りなさにも言及。海外フリーエージェント(FA)権を行使せずに残留を決めたベテランは、言葉とプレーでチーム力の底上げに貢献するつもりだ。

 午前9時から約4時間、自身の体をいじめ抜いた長谷川が、常勝チームの鍵は若手が握っていると正直な思いを吐き出した。「(ベテランの)僕らがちゃんと(若手の力を)引き上げないといけない。若い彼らがどれだけ力をつけるか」。入団から14年で7度の日本一を経験する35歳が使命感を口にした。

 若手にとって大きな存在だ。日本シリーズでMVPに輝いた栗原をはじめ、佐藤やリチャードら多くの選手から、長谷川のアドバイスに対する感謝の言葉が相次ぐ。「僕の言葉が間違った解釈で伝わって選手を駄目にするかもしれない。自分が十何年間で経験したことをしっかり伝えられるよう、熱意を持って(質問に)答えるようにしている」

 もちろん言葉だけでなく、プレーでも「常勝マインド」を体現する。日本シリーズ第3戦。2点リードの6回2死満塁の好機に代打で登場した場面だ。一、二塁間への打球を放つと、迷うことなく一塁へヘッドスライディング。アウトの判定にグラウンドをたたいて悔しがる姿は長谷川の勝利に対する執念を象徴するシーンだった。

 「うちのチームは勝つことの大変さ、優勝することの難しさ、そして優勝を逃した悔しさも知っている。そういう気持ちを常に持っている選手たちばかりなので。必然的にプレーで表れると思いますよ」。これこそが伝えたい思いだ。

 若手への助言は惜しまないが、当然負けるつもりもない。2018年の契約更改時に若手の姿勢に苦言を呈したベテランは「今もあまり変わらない。のんびりしているなと。結果が駄目ならユニホームを脱がされるという危機感が常にあるかどうか」とばっさり。自身に厳しい男だからこそ、物足りなさをはっきりと口にした。

 今オフも筑後のファーム施設を中心に1人で自らを見つめ直す。「技術を高めることしか考えていない。年を重ねるにつれ、フィジカルが充実していても打球の質に直結しなくなってくる。感覚を大事にしたい」。福岡愛を貫いたベテランの残留こそ、チームにとって最大の「補強」と言えるだろう。 (長浜幸治)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ