引退発表のラグビー五郎丸 高校時代は「足が速くなく細身でけがが多かった」 恩師が活躍の理由明かす

西日本スポーツ 林 原弘 末継 智章

 2015年のラグビーワールドカップ(W杯)などで活躍した元日本代表フルバック(FB)五郎丸歩選手(34)=福岡市出身=が9日、来年1月から5月にかけて開催されるトップリーグ(TL)を最後に現役を引退すると発表したことを受け、関係者からはねぎらいの声が相次いだ。

 5日に電話で報告を受けたという佐賀工高の小城博総監督(70)は「決断が速いと思ったが、後戻りせず最後の1シーズンを戦う覚悟だと思う」と教え子の心境を推察する。高校時代は決して足が速くなく、細身でけがも多かったが「当時からつらいと思わず、けがのときこそ学べることがあると前を向き、失敗を恐れなかった」と長く活躍できた理由を語る。「ラグビー界の王道を歩み、日本のスポーツ界に大きな影響を与えてくれたレジェンド。その経験を未来の子どもたちに還元してほしい」と望んだ。

 2007年と11年のワールドカップ(W杯)日本代表で五郎丸と親交の深い平浩二さん(37)=長崎南山高出身=は「15年W杯でいつも以上の力を発揮した彼のすごさは素晴らしかった。あの功績が昨年の日本の8強入りにつながった」とたたえる。「時の人になってからはプライベートがなくなり、普段の行動から気をつけていた。まずはゆっくりしてもらい、今後の日本ラグビーを盛り上げていってもらえたら」と次のステップでの活躍に期待した。

 小学生のころ通っていた鶴田サッカークラブ(福岡市)の江崎雄二監督(63)は「どんな競技でも頑張れば可能性が広がると教えてくれた。競技の枠を超えて子どもたちの誇りになってくれた」と感謝した。

 日本ラグビー協会の森重隆会長(69)は「15年W杯大会ではキック時のルーティンが注目されたが、スコットランド戦で前半終了間際に(相手の)トライを阻止したタックルが忘れられない。体を張って命を懸けた日本代表の象徴だった」と称賛する。来年1月のトップリーグが雄姿を見られる最後の舞台。森会長は「最後まで五郎丸らしいプレーを見せてほしい。引退後のことは分からないが、いずれにせよラグビーに関わってほしい」と願った。(林原弘、末継智章)

PR

ラグビー アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング