右肩不調のソフトバンク東浜 テレビ観戦の日本シリーズで感じた危機感明かす

西日本スポーツ 長浜 幸治

 右肩不調のためリハビリ組で調整している福岡ソフトバンクの東浜巨投手(30)が来季の「フル完走」を誓った。今シーズンは開幕投手を務めるなど9勝2敗、防御率2・34の好成績を残したが、右肩不調のため日本シリーズでの登板はなかった。9日は筑後のファーム施設で精力的に汗を流すなど回復は順調。2年連続のリーグ優勝、そして5年連続日本一に挑む2021年は最後の最後まで走り抜く覚悟だ。

■焦らずしっかり治す

 寒さも深まってきた筑後でダッシュや体幹トレーニングなどをこなした東浜の額には大粒の汗が浮かんでいた。「右肩のリハビリは順調です。焦らずしっかりと治したい」。後輩と練習メニューをこなす表情はすっきりとしていた。

 雪辱を期して臨んだシーズンだった。昨季は右肘を手術し、7試合の登板にとどまった。「去年があっての今年。悔しさがプラスに働いたと思う」。初の開幕投手を務めると、ほぼ1年間ローテを守り先発陣の軸としてフル回転。規定投球回には1イニング届かなかったものの、チームの3年ぶりとなるリーグ優勝に大きく貢献した。

 「トータルではいい数字が並んでいるかもしれないけれど、まだまだ満足できるものじゃない」。そう口にしたのには理由がある。

 4年連続の日本一を懸けた巨人との日本シリーズ。グラウンドに東浜の姿はなかった。テレビ越しに見るチームメートの活躍に「もちろん悔しいし、自分の力不足だと思う」と正直な思いを明かした。

 一方で圧倒的な力と層の厚さを示したチームの姿に刺激も受けた。「いい若手が多いし、どんどん代わりが出てくるなと。常に危機感を持っているし、うかうかしている余裕はない」。今季は中継ぎを務めた高橋礼や松本、泉、杉山らと近い将来に先発ローテ争いをする可能性もある。2017年に最多勝を獲得した右腕であっても慢心はない。

 来季に向け、着々と準備を進めている。今月中旬から約10日間、故郷沖縄で高橋純と合同自主トレを行い、ほぼ休みなく、徹底的に体を鍛え抜く予定で年内にはキャッチボールを再開できる見込みだ。「(来春)キャンプを100パーセントで迎えられるのが理想だけど、焦らず体と相談しながらやりたい」。言葉は慎重ながら、目には決意の色が宿っている。

 9年目を迎える来シーズン、東浜は31歳になる。「投手陣で見ても(年齢順に)上から数えた方が早いので」と責任感をにじませた右腕はきっぱりと言い切った。「最後まで走り続けたい」。来季こそ自らの力で最高の秋をつかみ取る。 (長浜幸治)

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