内村航平、鉄棒専念3戦目で「異次元スコア」出た要因 驚きのプランも

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 体操の個人総合と種目別の日本一を決める全日本選手権最終日は13日、群馬県の高崎アリーナで男子決勝が行われ、決勝のみの得点で争われた種目別の鉄棒で東京五輪代表を狙う内村航平(リンガーハット)が15・700点を出し、3年ぶり5度目の優勝を果たした。

 内村は何度も両腕を突き上げ、拳を握った。さらには観客の拍手をあおるしぐさも。予選で出した世界最高レベルの15・533を上回る15・700点。「鉄棒に絞って3戦目。自分の演技をしっかり出すことを目標にここに来たので、それはできたかな」。勝負の2021年へ、手応えをつかむ大会となった。

 予選から中1日の決勝は「疲労が残っていた」と明かす。試技順も試合開始早々で「若干やりにくい」と感じ、離れ技はやや切れを欠いた。それでも全てバーをつかみ、予選ではわずかに乱れた着地もピタリ。「感覚は予選の方がよく、きょうは成功させたい気持ちが前面に出た。『柔』と『剛』なら『剛』の演技」。集中力と精神力で押し切り、演技の出来栄えを示すEスコアは9・100点をたたき出した。

 両肩痛などの影響で、今年2月に個人総合から種目別鉄棒に絞っての東京五輪挑戦を決断。五輪金メダルが見える得点をたたき出しても「(五輪への)スタートラインにも立っていない」と満足してはいない。今後はさらに難度を上げた構成も検討している。「どんな人が見てもすごい、美しい、人とちょっと違うと感じてもらえる演技を目指して頑張りたい」。異次元の演技を追い求める道は続く。(伊藤瀬里加)

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