吉田G3初制覇 開設70周年 【佐世保】

西日本スポーツ

 佐世保競輪のG3開設70周年記念「九十九島賞争奪戦」(優勝賞金363万円)は最終日の20日、最終12Rで決勝を行い、吉田拓矢(25)=茨城・107期・S1=が3番手捲り追い込みで優勝した。吉田はG3初制覇。2着は打鐘先行の新山響平。吉田マークで3位入線の神山拓弥は終4角、落車を引き起こす押し上げで失格。新山マークの須永優太が3着に繰り上がった。人気を背負った地元の山崎賢人は落車再入で8着に終わった。単発の9RレインボーカップA級ファイナルは隅田洋介が単騎捲りで勝利した。4日間の車券売上額は48億7449万6700円(目標55億円)だった。

ヒーロー

 吉田が今年の最終走で、ようやく結果を残した。新人時代から大器との評判にたがわぬ活躍を重ねてきたが、デビュー5年半で初のG3制覇。「記念優勝は目標にしていた。『いつか取れる』では取れないと気づいた。こういうときに勝ち切れないと、当然G1でも勝てない」と勝負に徹して手にしたVだ。

 後ろ攻めから同期の新山のラインを出して3番手を確保。「新山さんの掛かりが良かったので、後ろからは誰も来ない」とあえて仕掛けず、捲り追い込んでのゴール前勝負で、最後の最後に先頭に出た。長い距離を踏める力があるだけに、「うれしいが、この勝利で満足していけない」と勝っても口元を引き締めた。前回の高松F1で落車。「今回どうなるかと思ったが、体を見つめ直す機会だとプラスに考えた」。精神的強さで記念初Vにつなげた。

 来年の目標は「G1の決勝で活躍できるようになりたい。そして競輪選手みんなの目標であるグランプリに出たい」ときっぱり。「漠然と考えずに、乗るんだという気持ちでないと大きな舞台には立てない」。25歳の若者とは思えない芯の強さを感じさせる口調で、勝負に生きる男の迫力を醸し出した。「次は全日本選抜があるので」と、すでに2カ月後のG1をにらむ。その視線はさらに、来年の年末へ、しっかりとつながっている。 (野口雅洋)

PR

競輪 アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング