ソフトバンク岩崎がモイネロに抱いた感情「誰が見ても」

西日本スポーツ 長浜 幸治

 福岡ソフトバンクの岩崎翔投手(31)が20日、来季の目標にセットアッパー奪還と4年ぶりのタイトル奪取を掲げた。安定感を見せた今シーズン終盤のパフォーマンスに自信を膨らませる右腕。今季の最優秀中継ぎの座に座ったモイネロが君臨するが、つかんだ手応えを胸にチャレンジの1年を見据える。

 ペイペイドームでのトレーニングは3時間に及んだ。ウエートトレーニング、ランニング、ネットスロー。今月初めからみっちりと体をいじめ抜いている岩崎の表情は引き締まっていた。「成長を続けていかないと、このチームでは競争に勝てない」。チームの日本人投手では同学年の嘉弥真とともに、39歳の和田に次ぐ2番目の年長者ながら向上心は変わらぬままだ。

 長らく味わっていなかった楽しさ、充実感を得た今シーズンだった。序盤は状態が上がらず7月から約3カ月間ファーム生活を送ったが、昇格した10月以降は11試合に登板し7ホールド、防御率1・96をマーク。ロッテとのクライマックスシリーズ、巨人との日本シリーズでも計3試合に投げ無失点と好投した。

 「(2018年に手術した)右肘のこともあって2年間ほとんど投げられなかった。今年も実質2カ月だけなんで」。今季の登板数が17試合にとどまったこともあり、自身で「復活」とは捉えていない。それでも「10月以降は自分でもびっくりするくらい良くなったし、ポストシーズンでさらに感覚が増してきた」と手応えはつかんでいる。

 本来の姿を取り戻しつつある右腕が来季見据えるのは、4年ぶりの戴冠だ。「まずは1年通して勝ちパターンで投げること。その上で1年間投げるからにはタイトルを狙いたいというのは、野球選手みんなそうだと思う。大きな目標としてはある」。17年に自身が初めて獲得した最優秀中継ぎのタイトルに狙いを定める。今季は同タイトルにモイネロが輝いた。

 もう一つの目標は、かつての定位置でありモイネロで定着した「8回の男」の奪取だ。モイネロについて「誰が見ても今年一番すごかった。年々レベルアップしているし、僕もさらに成長しなくちゃと思わせてくれる存在」と刺激を受けていることを明かした。その上で、「今年7回を投げていて思ったことは、(試合の)後ろで投げるほど責任感や緊張感が増す。やっぱり8回で投げたいという思いはある」と強調。二つの目標を成し遂げて「完全復活」を証明する。 (長浜幸治)

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