来季40歳ソフトバンク和田、色紙にしたためた夢は大偉業「投手なら誰しも」

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 「打撃の神様」に誓ったV5! 福岡ソフトバンクの和田毅投手(39)が20日、熊本県人吉市の川上哲治記念球場で行われた復興野球教室で5年連続日本一の決意を語った。7月の豪雨で同市を流れる球磨川が氾濫し、その爪痕が残る被災現場を同学年の巨人杉内俊哉コーチ(40)と視察。小学生への課外授業では自身の夢を「完全試合達成」と掲げた左腕は、まずは5年ぶりの完投勝利を目標にしV5に貢献する。

 球場の入り口から一歩足を踏み進めると、バットを振り抜く「打撃の神様」の像がすぐさま目に飛び込んできた。和田にとって3年目となる熊本県での復興野球教室。今年の舞台は、巨人の9年連続日本一時代に指揮した故川上哲治さんの出身地である人吉市だった。

 レジェンドゆかりの地でパワーを授かった。「来年は5年連続の日本一が目標。縁起の良い球場で野球教室ができて、来季に向け良い縁をいただいた」。巨人のV9に続く偉業への決意を新たにした。

 野球教室の前には7月の豪雨で氾濫した球磨川流域を視察。目の当たりにした被災地の現実は想像を超えていた。「報道で見ていたけど、来てみないと(被災状況は)分からなかった。衝撃が大きすぎて、ちょっと言葉が出ない」。街中で山積みにされたがれきや、1階部分の修復が続く町並みを目にし言葉を失った。

 コロナ禍も重なり多くの制約を受ける中でも、子どもたちは笑顔で迎えてくれた。「元気いっぱいな笑顔を見られただけでも良かった」。小学生を前に将来の夢をテーマにした課外授業を行い、自らの夢も色紙にしたためた。「完全試合を達成する!」。日本球界では1994年の巨人槙原を最後に達成者が出ていない大記録への思いを秘める。

 「投手なら誰しも夢見ること」とした上で「まずは9回を投げないと。完投もできていないので。今年は5回、6回が多かったので。大丈夫そうだと、今年以上に思ってもらいたい」。今季は8勝1敗、防御率2・94。左肩の故障からの完全復活を遂げたが、7月4日の日本ハム戦で7回0/3を投げたのが今季最長。2016年以来の完投が次なる目標の一つだ。

 この日をともに過ごした巨人の杉内1軍投手コーチは、2012年に9回2死からの四球のみの「準完全試合」を達成している。その盟友の前での快投を思い描く。「スギが(1軍の)ベンチにいるジャイアンツと対戦するのは来年が初めてなので『まだ、投げられるな』という投球をしたい」。その舞台は交流戦か、日本シリーズか。いずれにせよ、40歳がV5の欠かせないピースになる。 (鎌田真一郎)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ