「自分に厳しすぎた」「周りから見放されている」ソフトバンク上林、悩み抜いた1年

西日本スポーツ 長浜 幸治

 福岡ソフトバンクの上林誠知外野手(25)が21日、ペイペイドーム内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、2年連続ダウンとなる1150万円減の年俸5350万円でサインした。昨季に続いて今季も打率1割台と低迷。低迷の要因を「完璧主義」と捉え、来季のテーマに「自分に優しくなる」を掲げた。打撃面も安打や出塁より、持ち前の長打力を生かす原点に回帰する考え。「新生上林」として2021年に雪辱を期す。 (金額は推定)

 2年続けてのダウン。上林は強い口調で言い切った。「去年は(死球による右手骨折の)けがで逃げられた部分もあったけど、今年はやってやるぞという中で駄目だった。苦しかったし、悔しさしかない」。昨季に続いて打率1割台に終わった現実と向き合った。

 シーズン中には口にしなかったが、今季も死球で歯車を狂わされたと明かす。3月20日のロッテとの練習試合。148キロの真っすぐを背中に受けた。「もろに骨に当たって、その影響でぎっくり腰になってしまった」。コロナ禍で開幕が延びても、ほとんど練習できなかった。6月に行われた開幕前の練習試合12試合で3割5分近い高打率を残したが「結果が『出てしまった』」。確固たる手応えがなくシーズンに臨み、悩みを抱えたまま終えた。

 来季の課題に挙げるのは精神面。掲げたのが「脱完璧主義」だ。「どうしても完璧主義者な面があって自分を苦しめる。少しでも嫌な部分があるとシュンとしてしまう。自分に厳しすぎたのかなと。これからは自分に優しくなりたい」。結果が出ずに落ち込み、プレーに影響が出る悪循環を断ち切ることが、巻き返しの鍵だと分析する。

 プレースタイルも変える。今季はスピードを生かすため、本塁打より打率や出塁率を重視する「ヒットマン」を模索した。「去年までは1番打者がいなくて、自分が打たなくちゃと思っていた」とチーム事情を考えた決断だったが「(周東)佑京が盗塁王を取って、役割を担ってくれると思う。しっかり振っていきたい」と持ち味の長打力を押し出すスタイルに原点回帰するつもりだ。

 長く自主トレで師事し「一番お世話になった人」という内川が退団。2018年オフに上林が「好きな数字。そういう時期がくれば付けてみたい」と語っていた背番号1が空いた。「今の番号も気に入っているし、51番と言えば上林というのもつくりたい」と現時点で変更の考えはないものの「1番もやっぱり好き」と憧れは持ったままだ。内川が9年間背負ったナンバーを継ぐにふさわしい成績を残したい。その思いもモチベーションにしていく。

 「今は周りから見放されている状態。期待されていないと考えて少し楽にプレーできればいい」。キャラ変で激しい外野レギュラー争いに殴り込む。 (長浜幸治)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ