殺到する「挑戦状」にも自然体 ソフトバンク栗原は包囲網突破へ手段選ばず

西日本スポーツ 鎌田 真一郎

 福岡ソフトバンクの栗原陵矢捕手(24)が24日、スーパーユーティリティーとして「挑戦状」に対抗することを誓った。今季ブレークし日本シリーズで最高殊勲選手(MVP)に輝いた6年目に、ライバルたちが目の色を変え、対抗心を燃やしている。包囲網を敷かれる中、来季も主戦場である外野や本職の捕手だけにとどまらず、オールラウンドプレーヤーとなって試合に出続ける覚悟だ。

 今オフの契約更改で、チーム最大アップ率となる330%増の昇給を勝ち取った栗原の元には続々と「挑戦状」がたたきつけられた。中村晃との合同自主トレの“兄弟子”である釜元が「栗原にプレッシャーをかけられるように仕上げたい」と言えば、2018年に22本塁打を放った上林も「負けないという思いはある」と対抗心を隠さない。

 この1年で一気に追われる立場となった。それでも栗原は自然体を崩さない。「ここまで試合に出させてもらったから、そう言われるだけで。まだ挑戦されるような選手でもないし、僕もまだまだチャレンジャーだと思っている」。120試合制の今季118試合に出場したものの、その座にあぐらをかくようなことはない。

 本職は捕手ながら打力を生かすため、今季は外野で96試合、一塁手として22試合に先発出場した。絶対的な立場を築くために「本当は一つのポジションで、がっつりやるのが良いんだと思う」と胸の内を明かすが、球界屈指の選手層の厚さを誇る常勝軍団で試合に出続けるには手段を選んでもいられない。

 プロ13年目で初めてゴールデングラブ賞に輝いた師匠の中村晃は、外野手登録ながら一塁手として受賞。一塁起用は不安を抱える両膝の状態に配慮した措置でもあり、表彰式では「来年は外野を守れる状態にしたい」と話し、外野の競争激化をにおわせた。

 センター柳田は不動ながら、グラシアルら外国人選手の守備位置を踏まえると選択肢を多く持っている方が得策。「晃さんも外野をやると言っているので、試合に出るためにも、いろんな準備をしておかないといけない」とオールラウンダーとして来季も臨む構えだ。

 コロナ禍の影響でオフのイベントは例年に比べ激減したが、人気急上昇の24歳にはオファーが殺到。クリスマスイブだったこの日も、午前中にペイペイドームでトレーニングをした後、テレビに生出演し、爽やかな笑顔を振りまいた。多忙なオフを過ごしながら、着々と来季の準備を整えている。 (鎌田真一郎)

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