ソフトバンク高橋礼が先発復帰熱望 秘密兵器はあのサブマリンのカーブ

西日本スポーツ 長浜 幸治

 「牧田カーブ」習得で先発ローテに返り咲く!! 福岡ソフトバンクの高橋礼投手(25)が26日、契約更改交渉を行い、1750万円増の年俸6750万円でサインした。今季はチーム最多タイの52試合に中継ぎとして登板したが、来季の先発復帰を見据える右腕は、年明けの自主トレで楽天の牧田らと「サブマリン合宿」でレベルアップを図り、返り咲きを狙う。 (金額は推定)

■「最初から試合に」

 今シーズン中継ぎとしてフル回転し、チームに大きく貢献した高橋礼は胸中を包み隠さず明かした。「やっぱり自分が最初から試合をつくりたいなという気持ちはある。来季は先発として頑張りたい」。年俸アップの笑顔はなく、右腕は真剣な表情で訴えた。

 2年目の昨季は先発で12勝を挙げて新人王に輝いた右腕にとって、今季の船出は予期せぬものだった。春季キャンプ中に左太もも裏を故障。回復具合とチーム事情を考慮し、首脳陣の決断は中継ぎ起用だった。「けがという大きなマイナスを取り返すことにとにかく必死だった」。慣れない役割にも懸命に腕を振り、7月終了時点で防御率1・35と見事に仕事をこなした。

 リリーフの難しさに直面したのは8月以降だった。「週に1回投げる先発と違って、毎日準備をして調子がいいとか悪いとか関係なくやっていかなくちゃいけない。気持ちのメリハリをつけることがなかなかできず、自信が持てない時期もあった」。精神的な負担は想像以上だった。

 苦しみ抜いてつかんだものもあった。「中継ぎで投げるときは『ここは1球カーブで外そう』とか、『ストライクゾーンだけで勝負しなくてもいい』とか、俯瞰(ふかん)した見方ができるようになってきた。それは先発では感じられなかった部分」。リリーフならではの投球術を学んだことで、眠っていた本心が浮かび上がってきた。「先発だったらもう少しできるんじゃないか」

 とはいえ、先発復帰の道は平たんではない。「当然、ローテに入れる確証はない。競争に勝っていかないと」。先発復帰への新たな武器にしたいのが「牧田カーブ」だ。昨年から熱望していた楽天の牧田との自主トレが年明けにかなう。「牧田さんのカーブはストライク率がすごく高い。技術面で聞きたいことがたくさんある」。西武の与座も含めた「アンダースロー合宿」で習得に励むつもりだ。

 工藤監督からも「先発のつもりで準備してほしい」と期待をかけられた。「今年の悔しさは来年の原動力につながる。納得いくシーズンでしっかり年俸を上げてもらえるようにしたい」。来季こそ笑顔で1年を締めくくる。 (長浜幸治)

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