残り18秒「俺しかいない」ハーパーの一投は… 福岡第一の3連覇消える

西日本スポーツ 末継 智章

 ◆バスケットボール全国高校選手権 男子準々決勝 仙台大明成(宮城)64-61福岡第一(27日、東京体育館)

 61-64で迎えた残り18秒、少々厳しい体勢から福岡第一のハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア(3年)は3点シュートを放った。得点源のキエキエトピー・アリ(同)が第4クオーター途中に反則5回で退場。「俺しかいない」とプライドを込めたハーパーの一投は外れ、その後の味方のシュートも決まらず3連覇が消えた。「エースとしてチームを助けられなかった」と号泣した。

 持ち味の激しい守備でボールを奪うも速攻でのシュートミスが響いた。ハーパーが試合途中に古傷の左すねと腰を痛めながら12得点、11リバウンド、10アシストの「トリプルダブル」をマークしたものの、身長190センチ台が並ぶ相手のゾーンに最後まで苦しめられた。今大会チーム最少の61得点。井手口孝監督は「攻撃のリズムが悪かった。僕の責任」とかばった。

 今年は2連覇に貢献した河村勇輝(東海大、特別指定選手としてB1横浜でプレー)が抜けた上、本来走り込む春先にコロナ禍で全体練習が自粛となり、走力と激しい守備を武器とするチームづくりに苦労した。大会中も例年なら試合前後に近くの体育館で練習するが、感染を憂慮して自粛に。井手口監督は「発熱者が出るのが怖く、試合とは違うことばかり考えた」と苦悩を明かす。

 もっともコロナ禍で棄権校が相次ぐ今大会で戦い抜いた末に敗れた経験は貴重な財産だ。河村も1年時に準決勝で敗れた悔しさをばねに成長。「河村さんを超えられる選手になる」とハーパーは誓う。福岡第一のメンバーはこれから大きくはばたく。 (末継智章)

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