【3位】コロナに負けない!アカペラライブ、オンライン演劇〈HKT48十大ニュース2020〉

西日本新聞 古川 泰裕

 エンターテインメント界に痛烈な打撃を与えた新型コロナウイルス。HKT48も一時、活動休止に追い込まれたがめげることはなかった。個々のメンバーは日々更新するツイッターや、短い動画を投稿する「TikTok」でファンとの交流を続けた。それだけではない。レッスン場からの配信ライブ、「オンライン演劇」への進出…。「コロナに負けない」と運営スタッフ、メンバーが知恵を絞り続けた。

 新型コロナが猛威を振るい始めた2月26日、HKT48は当時、西鉄ホール(福岡市・天神)などで開催していた劇場公演の中止を発表した。覚悟していたこととはいえ、ファンに動揺が走った。動いたのは「劇場の女神」上野遥だった。レッスン場で即席の「公演」をオンライン配信することを企画。先輩後輩メンバーだけでなく、スタッフも協力した。わちゃわちゃと騒ぎながら練習着で届けた「ステージ」。メンバーたちの心意気にファンは感動し、その後の配信限定イベントの先駆けとなった。

 7月5日、歌に焦点を当てた配信限定ライブ「THE LIVE」が始まった。コロナ禍というピンチを、新しい魅力を発掘するチャンスにしようという試み。ライブ開幕と同時に響かせた村重杏奈坂本愛玲菜坂口理子によるアカペラの「青春の出口」は新しいHKTの一端をのぞかせた。

 個人で活躍の場を広げたメンバーも。2期生の田島芽瑠は演技の世界で存在感を高めた。打ち合わせから上演まで、全てをオンラインで実施するフルリモート演劇。その先駆者である「劇団ノーミーツ」の初長編作品「門外不出モラトリアム」でオーディションを勝ち抜き、主要キャストを演じた。その後、間髪入れずLINEの「VISION」で観賞できるオンラインショートドラマ「年下日記online」に主演。実質的なひとり芝居で、映画監督の岡太地氏との会話を交えながら、映画を撮り直していくという虚実ない交ぜの映像作品。難しい役柄で俳優として貴重な経験を積んだ。

 特技を生かしたメンバーも。3期生・外薗葉月は定評のあった動画配信で「おうち時間」の楽しみ方をファンと共有した。

 得意のイラストを生かして社会貢献活動に彩りを加えたのが小田彩加。医療従事者に感謝の思いを伝える「Friday Ovation」の動画のフレームや、福岡市教育委員会に贈呈したマスクに付けるシールのデザインを手掛けた。11月2日にオープンした新劇場でも「密」にならないよう配慮を呼び掛けるマークを描くなど、存在感を見せた。

 今後も劇場公演などで、ファンは声を発することができなかったり、客席の間隔を開けりするなどの制限が、しばらくは求められるだろう。そうした中で「何ができるか」、前向きに捉え続けるメンバーとともに考えていきたい。 (古川泰裕)

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