ソフトバンク「工藤・小久保・城島」体制で育成の新システム構想 さらなる常勝へ

西日本スポーツ 久保 安秀

 さらなる「黄金時代」を求めてレジェンドがタッグ―。福岡ソフトバンクの城島健司球団会長付特別アドバイザー(44)が西日本スポーツの取材に応じ、球団が目指す将来像を語った。

 リーグ連覇はもちろん、5年連続日本一を通過点にした「強き未来のホークス」へ。太く長い黄金時代の継続に向けた「野手版育成システム」を今季ホークスに復帰する小久保裕紀ヘッドコーチ(49)とともにつくり上げるストーリーを明かした。

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 もっと強くもっと魅力にあふれる球団に―。城島アドバイザーのイメージはしっかりと像を結んでいる。12球団ナンバーワンの「投手王国」に並び立つ「野手王国」。これこそソフトバンクの理想のチーム像だ。

 昨年のリーグ優勝、4年連続日本一を支えた最大の柱は投手陣。城島アドバイザーも異論はない。「最大の功労者は工藤さん。ピッチングのマニュアルというか、トレーニング方法、コンディショニング、技術の部分に力を注いだ」。2015年の監督就任後に築いた12球団トップの投手陣。球団が能力の高い人材を集め、育成する流れを受け、指揮官は投手陣の力をフルに発揮するシステムをつくった。城島アドバイザーはそう分析している。

 城島アドバイザーが今後臨むのが「野手版」のシステムづくりだ。「僕らが力を入れていく部分。自分はフロント側でね。今季から小久保さんが現場に入るんで、その点で力を合わせて」と説明した。

 自身の仕事のスタートは、今季の新人野手の「アフター」チェックという。ソフトバンクがドラフトで指名した野手、獲得できずに他球団に入った野手がどんな選手になり、どんな成績を残すか。アマ時代の「ビフォー」を踏まえ、自身やスカウト陣が予想した姿と現実との“答え合わせ”が「アフター」となる。

 「ビフォー」と「アフター」の二重チェックの結果をベースに、現場のニーズ、フロントの意見を重ねながら、どんな選手を獲得し、どう育てるか、どう実力を発揮させるかを「球団一体」で考えていく。その中心で、当時の王貞治監督(現球団会長)の薫陶を受け、弱小だったホークスが常勝軍団へ変貌する礎となった2人が力を合わせる。

 「これまでと違うことをするのは、最初みんな否定的。でも誰かやらないと変わらない。小久保さんがいてくれることで野手についてはコミュニケーションが取れますし、潤滑にいい方向にいくと信じています」

 目指すのは単なる育成システムの変更ではない。米球界では2番手捕手がマイナーで試合を重ねながら、アクシデントに備えるケースもあるという。レギュラーと続く存在を育てながら、どう競争させ、力を発揮させるか。メジャーを知る城島アドバイザーと侍の監督も務めた小久保ヘッドだからこそ可能な新たな挑戦でもある。

 1、2、3軍をフルに活用してレベルの高い野手が育ち、日本一の投手陣に続く野手のスター軍団が誕生する―。リーグ連覇とV5を通過点にした新時代構築へ、18年ぶりに同じホークスの一員となった両レジェンドが躍動する。

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