田中美久 「エースでありたい」新しい挑戦にもひるまず【HKT2020光った10人】

西日本新聞 古川 泰裕

 新生HKT48として再出発したグループを、今年序盤にけん引したのは田中美久(19)だったと言っていいだろう。

 指原莉乃や兒玉遥といったグループの顔として活躍したメンバーが卒業。宮脇咲良矢吹奈子も韓国へと軸足を移した。「戦力低下」が指摘される中、年明け早々から、グループの看板を背負い東京ドームシティホールでソロコンサートを開催。各姉妹グループのエース格がそれぞれ個性的なステージを展開する中で、大人っぽかったり、子どもらしかったりと、さまざまな表情とパフォーマンスで魅了した。ステージで読み上げた先輩や盟友への手紙は、グループを背負う立場としての自覚と成長を感じさせた。

 同時期に同じ会場で開催されたHKT48選抜メンバーコンサートでも、絶大な存在感を発揮。19年から継続して見せる12thシングル「意志」での鬼気迫るパフォーマンスは、胸に迫るものがあった。

 13thシングル「3-2」では単独センターの座を運上弘菜に譲ったが、「センターよりエースでありたい」と最前線に立ち続けたことに変わりはない。新運営会社の下で始まった配信限定ライブなど新しい活動にも、ひるむ姿を見せずに挑戦し続けた。

 加入当初は幼さを残した12歳だったが、19歳になった今は恵まれたスタイルを生かしてグラビアにもたびたび登場。アイドル誌の表紙を飾るなど、HKTの名を多方面に広めた。

 夏には故郷・熊本が記録的な豪雨の被害に遭った。JR九州とタッグを組んだ観光キャンペーン「みんなの九州プロジェクト」には地元担当として参加。発表会見では「とても大変だし、気持ちも沈んでしまっているのでは」と気遣い、「たくさんの方に元気を届けられたら」と意気込んだ。

 現在IZ*ONEで活躍する盟友・矢吹奈子が、具体的にいつ、どのような形で復帰するのかは現時点では分からない。だが、伝説の「なこみく」コンビ復活が、ファンにとって大事な夢の一つであることは否定できない。それぞれの場所で成長した2人が再会したとき、どのような相乗効果が生まれるのか。その日を楽しみに待ちたい。 (古川泰裕)

PR

HKT48 アクセスランキング

PR

注目のテーマ

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング