1カ月遅れでソフトバンク5位田上“ぼっち入団会見” 背番号は叔父秀則氏と同じ

西日本スポーツ 長浜 幸治

 福岡ソフトバンクのドラフト5位、田上奏大投手(18)=大阪・履正社高=が6日、ペイペイドームで入団会見に臨んだ。背番号70はホークスで強打の捕手として活躍し、現在は大産大付高で監督を務める叔父の秀則氏が付けていた番号。小学校時代に秀則氏(40)の父である祖父の則一さん(67)が家の裏に自作したマウンドが原点という右腕が、プロの世界で叔父を超える活躍を誓った。

■昨春外野手から転向

 “ぼっち会見”でも晴れやかな表情を浮かべた。昨年12月上旬に行われた新人入団会見は履正社高で新型コロナウイルスの陽性者が確認され、休校措置が取られていたため、ただ一人欠席を余儀なくされた。「やっとたくさんの人にユニホーム姿を見せられてうれしい」。1カ月遅れのお披露目の喜びをかみしめた。

 最速151キロ右腕を育んだのは、母方の祖父則一さんが孫のためにと家の裏にこしらえたマウンドだった。息子の秀則氏にも手ほどきしていたという則一さんに、小、中学校時代はボールを投げ込むのが日課。おじいちゃんと孫のほほ笑ましい光景を「周りの人も応援してくれていた」と感謝の言葉を口にした。

 高校では外野手としてプレーしていた田上にプロへの道を開いてくれたのも則一さんだった。昨年4月、コロナ禍での自粛生活中に投手転向を熱烈に勧められた。勢いに押され挑戦すると、自粛期間明けの練習のシート打撃で、同学年でDeNAにドラフト4位で入団した小深田のバットをへし折った。「147キロくらい出て。意外と抑えられた」。転向後わずか半年、則一さんの一言がドラフト指名につながった。

 投手経験の浅い右腕がプロの世界を勝ち抜くため、「ラブコール」を送ったのは21歳も離れたベテラン捕手だった。ボールを受けてもらいたい捕手を問われると「高谷さんです」と即答。「叔父さんと同じ時期にプレーされていたので印象が強い。経験ある方なので、自分の球がどうか聞いてみたい」と目を輝かせた。

 プロでの目標は「叔父超え」。秀則氏はソフトバンクで2009年に26本塁打を放ち、ベストナイン捕手に選出された。「自分もそれに見合うようなタイトルを取りたいし、超えられるような活躍をしたい」。年明けには「まずはいろんな人に話を聞いて学びなさい」とアドバイスを受けたという。「ゆくゆくは日本を代表する投手に」。伸びしろ無限大の右腕は高らかに宣言した。 (長浜幸治)

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