最多38得点を生んだ自己主張「俺に上げろ」後輩も驚く東福岡エース柳北の変身

西日本スポーツ 伊藤 瀬里加

 ◆バレーボール全日本高校選手権(春高バレー)男子準決勝 東福岡(福岡)3-1清風(大阪)(9日、東京体育館)

 男子の東福岡はエース柳北悠李(3年)の両チーム最多38得点の大活躍もあり、清風(大阪)を3-1で撃破。5大会ぶりの頂点に王手をかけた。10日の決勝は駿台学園(東京)と対戦する。

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 初体験のセンターコート。第1セットを落とすと、東福岡の柳北は「俺に上げろ」と要求した。セッターの近藤蘭丸(2年)のトスを次々と得点に変え、怪物らしさを発揮。圧巻は相手に先にセットポイントを握られた第2セットだった。

 23-24から5回連続でジュースに持ち込み、得点は全て柳北が決めた。「(自身にとって)最後の全国総体、国体が(コロナ禍で)なくなったので、春高で日本一を取りたい」。このセットを32-30で競り勝ち、第3、4セットも連取した。

 柳北の総得点は両チーム最多の38得点。最後は自らのサービスエースで決着をつけ、両拳を握りしめて喜びを爆発させた。73本ものアタックを放ち、実に35本を決めた。成功率は47・9%。5大会ぶり3度目の頂点まであと1勝とした。

 将来を大いに嘱望される大型アタッカーも、これまでは精神面や自己管理に甘さがあった。藤元聡一監督は「これまでは仲間に引っ張られてきた」と明かすが、高校最後の大会となる今回は、気迫を前面に出してチームの先頭に立っている。

 1学年下で中学から一緒にプレーする近藤も「今までとは違う」と驚くほどの変化に、藤元監督も「『勝ちたい』という気持ちが出るようになった」と目を細める。念願の高校日本一へ、規格外の「キータ」が本気になっている。 (伊藤瀬里加)

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