小中時代に全国V経験、黄金期予感させる東福岡の下級生「来年は自分たちが」

西日本スポーツ 末継 智章

 ◆バレーボール全日本高校選手権(春高バレー)男子決勝 東福岡3-1駿台学園(東京) (10日・東京体育館)

 柳北がつかまりだした第3セット中盤以降、相手に渡りかけた流れを食い止めたのは2年生たちだった。セッターの近藤蘭丸が「(柳北)悠李さんにつくブロックの裏をかけば周りも生きる。悠李さん以外のスパイカーも強いと示したかった」と山田美雄や坪谷悠翔らを使い、エースに集まっていたマークを分散させて負担を減らした。

 スタメンのうち近藤と12得点した山田、レシーブが得意な葭原昂大は中学3年生だった2018年12月、全国都道府県対抗中学大会で福岡県選抜として優勝。9得点した坪谷は新潟県出身で、小学6年生のときに全日本小学生大会を制した。近藤は「優勝を経験している僕らはセンターコートでも動じない心を持っていた」と自負。第2セットや第4セットの序盤、競り合う展開で近藤は山田と中学時代から息を合わせてきた移動攻撃を使い、相手の意表を突いて主導権を握った。

 山田や坪谷は中学時代にそれぞれエース級の存在だったが、東福岡では絶対的なアタッカーの柳北を前に「悠李さんを下から支えよう」と2年生は思いを一つにした。柳北が点を決めるたびに全員で拾ってエースにつなぐ意識が高まり、粘りとなって結実した。

 もっと負担を減らしたかった柳北は39得点をマーク。坪谷は「あれが3年生の姿だなと思った。来年は自分たちが見せたい」と責任感を背中で学んだ。主力が残る来年の連覇へ、エースが抜ける穴を全員で埋めていく。 (末継智章)

 山田美雄(2年)「(12得点に)高校でより速く短い移動攻撃を練習した成果が出せた。僕らの代は3冠(全国総体、国体、春高バレー)を取る」

 坪谷悠翔(2年)「いろんなことがあったけど、日本一になれてうれしい。来年は自分たちが(柳北)悠李さんのようなプレーを見せる」

 葭原昂大(2年)「日本一を達成し、すごくうれしい。今年は悠李さんに勝たせてもらった。来年は自分たちの力で日本一になりたい」

 川野史童(1年)「決勝はあまり活躍できなかったが(要所で)ブロックできて良かった。エースを目指して励みたい」

 古賀友哉(2年)「(レシーバーとして)悠李さんというエースに決めてもらうため、自分は絶対に落とさないことと、チームの雰囲気を上げることを意識した」

 井上琉聖(2年)「(ベストリベロ賞の受賞に)うれしいが、思い描いていたサーブレシーブができなかった。来年はレシーブをもっと磨き、連覇に貢献したい」

 木下魁十(1年)「(第3セットに強烈なクイックを決め)流れを良くしようという思いを込めて打った。来年は1試合5本はブロックで止められる選手になる」

 田代理貴(1年)「(セッターとして途中出場し)近藤先輩とは違うテンポのトスで相手のブロックを乱そうと心がけた。チームに勢いはつけられたと思う」

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