「何の曇りもない喜びとは違う…」5大会ぶり頂点も指揮官の胸中複雑

西日本スポーツ 手島 基

 ◆バレーボール全日本高校選手権(春高バレー)男子決勝 東福岡3-1駿台学園(東京) (10日・東京体育館)

 自分たちで考え、工夫しては成長する選手たちを笑顔で見つめた。5大会ぶり3度目の頂点。「3年生エースが背中で引っ張ったこれまでとは違う。粘りに粘り、3年生と下級生が支えた3年生ただ1人のレギュラーの柳北悠李が爆発する。頂上までのルートはこの一つしかなかった」。東福岡の藤元聡一監督は感慨を込めた。

 「高校3冠」を達成した2014年度はルートが幾つもあったという。「力はない」と評する、このチームはコロナ禍からスタート。4、5月は寮から自宅へ帰った選手たちともオンラインでトレーニングとミーティングを実施した。「頂上に行きたい、と思うから準備をする。願望があれば生活全てが変わる」。自覚を欠いて体重管理ができなかったエースにも求めた。

 コロナ禍で開催された今大会。移動では福岡から運んだ学校のバスを密回避で利用するなど、感染防止に努めた。「対戦したかった東山のことを考えると…。何の曇りもない喜びとは違う」と複雑な胸中を明かした。

 成長する選手とともに原動力となったのは、競技を超えて切磋琢磨(せっさたくま)し、頂上への途上で夢破れたラグビー部、サッカー部の思い。「バレー部は日本一練習しているから大丈夫と託された」。着信とメールが100件超となったガラケーを手に「返事が大変」と苦笑いを浮かべた。(手島基)

 ◆東福岡高校 1955年に開校した私立の男子校。バレーボール部も同年創部。学校の主なOBはサッカー日本代表DF長友佑都(マルセイユ)やプロ野球の村田修一(巨人野手総合コーチ)。福岡市博多区東比恵2の24の1。松原功校長。

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