「しびれも…」痛みとの闘いだった昨季飛躍のソフトバンク松本 手術で一転、目標は

西日本スポーツ 長浜 幸治

 福岡ソフトバンクの松本裕樹投手(24)が12日、7年目を迎える今季の目標に1年間を通しての先発ローテ入りを掲げた。昨年12月に腰椎椎間板ヘルニアの手術を受けた右腕は、筑後のファーム施設でリハビリ中だが、既に40メートルのキャッチボールを再開するなど経過は順調だ。昨季は層の厚い先発陣に加われなかったが、救援のみで自己最多の25試合に登板。近年抱えていた腰の不安を拭い去り、ローテ争いに再挑戦する。

 およそ1カ月前に腰の手術を受けたとは思えないほど球に力があった。筑後の屋内練習場で40メートルのキャッチボールを楽々とこなすと、最後は20メートルほどに近づいて力強いボールを投げ込んだ。「術後は至って順調。動きの面での制限も取れてきたし、手術をしてよかった」。すでに変化球も試している右腕はすっきりとした表情で汗を拭った。

■昨季25試合登板自己最速154キロ

 昨季は中継ぎとして初の開幕1軍を勝ち取り、自己最多の25試合に登板。巨人との日本シリーズでも日本一を決めた第4戦で3回から和田をリリーフし、2回2/3を4奪三振、無失点に抑え、同シリーズ初登板初勝利を飾った。飛躍の1年に見えたが、裏には痛みとの闘いがあった。「投げられないほどじゃなかったけど、私生活でも長時間立ちっぱなしの後は腰がしんどかったりしびれも出たりしていた」。近年悩まされた腰痛を解消するべく、昨年12月16日にメスを入れた。

 病み上がりでも調整のピッチを上げるのには理由がある。「今年は開幕から1年間先発としてやりたい」。2017~19年の3年間で計23試合に先発した右腕は昨季、春季キャンプから二保と激しく開幕ローテ入りを争ったが、惜しくも涙をのんだ。

 ローテ入りを勝ち取るための「引き出し」を昨季見つけた。「最高出力の出し方という点では本当にいい経験ができた。自分の課題でもあったので」。自己最速の154キロをマーク。中継ぎだからこそ得られた「全力投球」の感覚だ。ピンチの場面でギアを上げる方法をつかめたことは先発でも大きな武器となる。

 12球団屈指の厚みを誇る先発陣のローテ争いは、今年も激しくなりそうだ。昨季ローテで回った千賀、石川、東浜、和田だけでなく、高橋礼、笠谷、二保、武田、大竹、新外国人のレイら実力者がそろう。それでも松本は「順調にいけば、キャンプ頭(最初)からブルペンに入れる状況にはなると思う」と自信を見せた。「腰の不安がなくなれば、さらにパフォーマンスを上げられる」。一層のパワーアップをもくろむ右腕が、初の開幕ローテ入りへ意気込んだ。 (長浜幸治)

PR

福岡ソフトバンクホークス アクセスランキング

PR

注目のテーマ