ソフトバンク柳田どうすれば抑えられる? 沢村賞2度の斉藤和巳氏が考える攻略法「僕なら…」

西日本スポーツ 相島 聡司

 福岡ソフトバンクの「V5」が懸かる2021年が始まった。西日本スポーツ評論家に見どころなどを聞く「CHECK」の新年大型版。今回は球界を代表するスラッガーで「三冠王」に最も近い存在の柳田悠岐外野手(32)を、2度の沢村賞に輝いた斉藤和巳氏(43)が投手の立場から分析。「負けないエース」とギータによる仮想「夢の対決」が実現した。(取材・構成=相島聡司)

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 ―投手の立場から見た柳田の印象は

 誰が見ても穴が少ない。コンスタントに打率も残せるし、選球眼もいい。(中村)晃も出塁率が高いけど、柳田ほどではない。四球も選べて、確実に捉える技術もあるいい打者だ。

 ―ズバ抜けた存在

 規格外の本塁打を放つパワーに加え、穴の少なさは(2004年に三冠王に輝いた)松中(信彦)さんの全盛期みたい。ボール球で誘ってもなかなか反応してくれないし、したとしてもしっかり見切られているような嫌な反応をする。投手はいつも次や先の球を生かしたいと思って投げているが、そうなると次の球は慎重になってしまう。

 ―攻め方が難しい

 考えさせられる上に、打ち取るのが難しい打者。打率3割以上の打者は1試合に安打を1、2本は打つ。ある程度(打たれるのは)は仕方がないので、それが痛い1本にならないように。全部抑えるのは難しいわけだから。

 ―自身が対戦するなら

 状況によって変わってくるが、強打者を相手にして共通するのは、どのリスクを取るかということ。あれもこれも駄目では強打者の術中にはまる。ピンポイントに投げないといけないと考えると、ストライクゾーンも小さく感じる。

 ―絶対に抑えないといけない状況での攻め方は

 僕なら外の出し入れはまず考えない。反対方向に大きいのを打てるし、踏み込まれるのが一番嫌。そうなれば自分のスイングをしてくるし、特に狭くなったペイペイドームでは(逆方向の)長打が考えられる。

 ―踏み込ませないためには

 初球からインサイドに絶対いく。一発のリスクは分かっていてもいく。全球が勝負球。外の出し入れより中の出し入れを意識して、リスクを背負っていく。(コースが)外れるなら枠の外。枠の中に入れないことだけを意識する。

 ―それができれば抑える可能性が高まる

 自分の場合はインサイドを引っ張らせて、ファウルを打たせて反応を見たい。引っ張りの意識が見られたら、外の球も使いやすくなったりする。見極められたら、当たって砕けろの気持ちで投げるだけ。いい打者でも打って3割5分ぐらい。6割5分は失敗する。真っすぐであれ、フォークであれ、目をつぶってベース板の上にベストボールを投げるだけ。

 ―勝負球を全球投げきるのは難しい

 そんな意識で日頃から練習しているか。「ここ」というときに自分の集大成を出すため、トレーニングも練習もしている。そこで最高のパフォーマンスを出せるかどうかが、チームの勝敗を分ける。

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